こんばんは、時計修理工房の椙山でございます。本日も多くのお困り事のご相談、ならびにお時計にまつわる思い入れをお教えいただきありがとうございます。

今日のお時計【オメガ(コンステレーション)】

度々お写真が無く誠に申し訳ございません…お電話にてご相談を頂きましたY様のオメガのお時計につきまして。

衣替えに備えて、押し入れを整理していたら、おじいちゃんが大切にしていた時計が出てきた。何日か使ってみたら、一応動くんだけど…1日に、多いと3時間は遅れが生じてしまう。

お伺いする限り、長く保管なされていたことが原因で、内部の部品同士に塗られている「摩耗をなくすための」油脂が硬くなってしまい、動きを妨げているのではないでしょうか。もしくは、気づかないうちに止まっているか。オーソドックスな3針(秒針・分針・時針だけ)タイプのお時計でしたら、ご相談いただいたご予算30,000円以内で、部品の洗浄と油の差し替えを行うオーバーホールをご案内できるかと思うとお伝えしたところ、

表面もボロボロなんですが、綺麗にできますか?

と、追加のご相談を頂きました。
当方でご案内している「研磨作業」は、手作業で慎重に表面を削り、新品のように仕上げることが出来ます。深い傷は研磨だけでは跡が残ってしまいますが、素材によっては「キズを金属で埋めてから研磨」することも可能です。(お時計そのものを拝見しておりませんので、確実なお約束は出来ませんでした。)

深い傷は残ってもいいかも、それはそれで、おじいちゃんが使っていた名残だと思っておきます!いや、そう考えると、全部のキズがおじいちゃんの思い出なのか…

とても難しい判断でございます。思い入れ、思い入れとの向き合い方は人それぞれでございますので、回答に詰まってしまいました…。

オーバーホールと合わせて、研磨をご検討なさるお客様も多数いらっしゃいますが、消えるキズと消えないキズ、消したいキズと消したくないキズ、様々ございます。そういったご希望にもお応えいたしますので、ご希望やご相談は、どうかご遠慮なくお寄せくださいますようお願い申し上げます。

タイトルとあまり関係ありませんが、写真は郵送でご依頼を頂くお客様のための各種伝票でございます。名古屋以外の地域からのご相談も数多く承っておりますので、かなり頻繁に郵便局様へ注文する必要がございます。いつもありがとうございます。

 

「オメガのお時計は、【オメガのための修理工房】のページでも受け付けております。」

より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
https://watch-repair-omega.com/

 

今日の業務目標

  • まとまった時間を作り、時間がかかる作業をまとめて行う
    →想定外の業務が舞い込み、目標の達成は出来ませんでしたが、予定を立てにくい業務の遂行のしかたを掴み、心的負担が軽くなりました。

今日の業務スケジュール

10:00 – ホームページからお送りいただいたご相談に対してのお返事をいたしました。
12:00 – 消耗品の注文をお願いしている業者様へ向けた資料の作成方法を平野さんにご教示いただき、実際に手作業で梱包準備を行いました。
13:00 – メールでのご相談、ご質問にお答えしました。
14:00 – 郵送でお届けするお品物の準備を行いました。
16:00 – 昼食は、コンビニで「明太ごぼうサラダ」を買い、持参したお米とともに食しました。
17:00 – 修理の進捗状況を職人さんごとに抽出してリストにまとめました。
18:00 – 窓口にご来訪いただいたお客様の対応をいたしました。
19:00 – 市外の職人さんが急遽来れなくなったため、直接伺い修理の進捗状況を自分の目で確認し、修理が完了したお品物を受けとりました。
22:00 – 終業でございます!

あすへの引き継ぎ事項

  • 定例会議のための資料作成:本日十分に時間を作ることが出来ませんでしたので、明日も引き続き作成します。
  • 平野さんから引き継いで頂く業務を順次覚えていきます。

日報作成時間

21:50 – 22:10

 

オメガ { OMEGA } の修理をご検討中のお客様へ。

私たち時計修理工房(本社:愛知県名古屋市)は、オメガの修理、オーバーホール、メンテナンスの専門サイト「オメガ修理工房」をご用意しております。過去に修理させていただきました実績や、モデル別の故障についてまとめておりますので、こちらもご参照をいただければ幸いに存じます。お問い合わせは当サイトのフォームでも、リンク先のフォームでも、どちらも同様に対応させていただきます。お客様のオメガ { OMEGA } を末長くご愛用いただけますよう、精一杯のサービスに努める所存です。今後とも宜しくお願い申し上げます。

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



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この日報は、 椙山【時計修理工房】が執筆しました。

小さい頃から音楽や美術が好きで、それが高じ、大学はデザイン学部に入学。色彩感覚を養ったり、美術史や画像の加工方法を授業で学び、作曲や音響学を専攻する研究室で「図形楽譜」について造詣を深め、「DTM(作曲をおこなうソフトウエア全般)のグラフィカルユーザインターフェース」と「図形楽譜」は、どこでどう関連できるのか、今後どう関連していくか…等について研究しておりました。この大学卒業までの24年間、自分の好きなことにかまけてしまい、他人を思いやる気持ちや信頼を築く大切さを理解できませんでした。時計修理工房で、自分に欠けていたそれらを養わんとばかりに、日々研鑽しております。よろしくお願いします。

椙山【時計修理工房】が綴った日報の一覧はこちら。

私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。

とりあえず相談はこちらから。どのお客様にも、お時計を拝見してからお見積もりをご提供。お見積もりのあと、92%のお客様からご依頼を頂いております。

▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。



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株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

いま、この「時計修理の日々」は、月に3万ものアクセスを獲得しております。日に直すと1000件近くございまして、圧倒的な数字でございます。これは株式会社修理工房が持っているウェブサイトの中でも、だんとつに多く、そして比例して問い合わせの件数も多いものであります。継続は力なり、と言われていた通りの成果にございました。

私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。

私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同