時計修理工房の柴野でございます。
本日もたくさんのご来店・ご依頼を誠に有り難うございます。お見積り時点でキャンセルされましたお客様のお時計の返却準備を終えまして、お電話しますと「こんなに良くしていただいたのに申し訳ない」と、お声をいただきました。とんでもないことでございます。大切なお時計をお預かりし、しっかりと精査させていただきますので、是非お気軽にお申し込みくださいませ。

さて、本日は VACHERON CONSTANTIN の修理が不可能でしたお時計をご紹介させていただきます。どうぞ宜しくお願い致します。

今日のお時計【ヴァシュロン・コンスタンタン 

ご来店にてお預かり致しましたのは、ヴァシュロン・コンスタンタン。パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲと共に世界三大高級時計メーカーの一つにして、お時計では世界最古のブランドでございます。その中で、特に貴重なアンティークの鍵巻き式。リューズがなく、専用のゼンマイを使って動かすという何とも魅力的なお時計でございます。

50~60年前の、親の形見に近いものです。直そうと自分で分解しましたが断念。修理・組み立てをお願いします。

職人がお時計内部を拝見いたしましたところ、秒針の取り付けられる歯車が無く、ゼンマイも切れておりましたため、まずは代替品も含めてパーツの入手を試みました。
お時計が年代物でございますことに加えて提携先の全工房や部品の卸業者にもパーツが無く、残念ながらお直し不可能でお返しさせていただくこととなりました。

N様、この度は大切なお時計をお預けくださり誠に有り難うございました。またの機会がございましたら是非宜しくお願い申し上げます。

今回は手配できかねましたが、通常、供給終了していますパーツでも職人が所持しています場合もございますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。

今日の業務目標 

  • お時計のチェック作業を丁寧かつ速やかに行います。

今日の業務スケジュール

10:00 – 修理完了しましたお時計のチェック作業、お客様へ修理完了・発送予定のご報告。
12:30 – 休憩をいただきました。
13:30 – 修理完了しましたお時計のチェックと梱包作業・発送準備。
14:30 – 無料梱包パックの準備と職人に任せるお時計の梱包・発送準備。
15:00 – 修理のためお預かりしましたお時計を職人の元へ持参。
16:00 – 職人の元より戻ってまいりましたお時計の仕分け作業。電話応対。
18:00 – キャンセル品のお渡し準備完了順に、お客様へご連絡。電話応対。
19:00 – 修理不可のお時計のご連絡・ご来店予約受付。電話応対。

日報作成時間

20:00 –  21:00

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながら、弊社の年末年始の営業は、下記の通りとさせていただきます。

12月28日 10〜13時 短縮営業
12月29日〜1月4日  休業
1月5日〜      通常営業

皆様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご容赦願います。

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



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この日報は、 【時計修理工房】 柴野が執筆しました。

スタッフの柴野です。 幼い頃より懐中時計を眺めるのが好きでして、祖父の所持していたシンプルかつ実用的なオープンフェイスから始まり、現在は観賞用としてフルスケルトンを愛でております。 ゼンマイが巻き上がるところも全て魅せ、楽しませてくれます。 今後は更にお時計の知識を深めるとともに、お客様からも様々なことを学ばせていただきたいと存じます。 そして、少しでもお役に立てますよう、お時計への想いを大切に、お客様の笑顔をたくさん拝見できますように頑張りますので、ご指導・ご愛顧の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。 頼りになる職人が揃っておりますので、どのようなことでも、お気軽にご来店・ご相談くださいませ。

【時計修理工房】 柴野が綴った日報の一覧はこちら。

私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。

とりあえず相談はこちらから。どのお客様にも、お時計を拝見してからお見積もりをご提供。お見積もりのあと、92%のお客様からご依頼を頂いております。

▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。



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株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

いま、この「時計修理の日々」は、月に3万ものアクセスを獲得しております。日に直すと1000件近くございまして、圧倒的な数字でございます。これは株式会社修理工房が持っているウェブサイトの中でも、だんとつに多く、そして比例して問い合わせの件数も多いものであります。継続は力なり、と言われていた通りの成果にございました。

私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。

私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同