本日もご来店、お問い合わせをいただき誠にありがとうございました。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、お時計の針についてご紹介致します。
今日のお写真【ブルースチール針】
お時計の「針」に注目いたしますと、様々なデザイン、お色味に加工され文字盤を彩ります。
時刻を示す針の存在は、機能面でも欠かすことが出来ません。今回は、さりげなくお時計の印象を変える、針の〈ブルースチール〉に注目してまいります。
ケースのお色味に合わせたシルバー、シンプルなブラック、そのほか着色されたものも数多くございますが、青くつやめく針をご覧になったことがございましょうか。光に照らして・・・角度を変えて・・・さりげなく深いブルーに気が付くほどの加工が施されております。
これまで、単なるデザイン上の着色だと考えておりましたが、しっかりと意味を持っていたことに驚いたものでございます。(お時計に精通した方にとって、常識でございましたら申し訳ございません。。)
この青く美しい加工は、金属製の針に一定の温度で焼入れを行い、仕上げられます。見た目に美しいだけではなく、スチールなどの金属の表面に酸化皮膜を作ることで、腐食やサビを防ぐことを目的としております。
なるほど、たしかに長らくの愛用のうち、ケースのわずかな歪みなどから入ってしまった湿気・水分により、針が変色してしまった事例もひんぱんに目に致します。
オーナーに快適にお使いいただくことを思った、素敵なアイデアなのでございますね。
防腐・防錆性の高さから、針のほか内部機械のネジにも施される加工なのだそうです。見えないところにも愛情が注がれております。
熟練の職人でなければ施すことが出来ないという、高度な技術であることから、大量生産向きではございません。したがいまして、一般的にハイクラス・ハイブランドのお時計に使用されることが多いようでございます。
ご愛用のお時計はいかがでしょう?
細やかな箇所に、作り手からの思いが感じられるのではないでしょうか。
今日の業務目標
- 4月の個人目標を決めます。→決定し、目の届く所に掲げ、日々達成に向け気合を入れます。
- お客様から頂いたメールでのお問い合わせにすべて返信し、ご対応致します。→完了致しました。一部、ほかスタッフにおまかせしており、進捗状況を明日確認致します。
- スタッフの人数が少なくなるため、お電話や窓口でお客様をおまたせしないよう、全スタッフで協力しカバーします。→本日私はあまり役立ちませんでしたが、金庫の両替や出納帳の管理など補助業務を行いました。
あすへの引き継ぎ事項
- 24421のお客様から、お見積内容につきまして確認のご連絡をいただき次第、工房に指示致します。
- 24859のお客様へ、お納めの方法を再度確認致します。
- 工房およびお客様に向け、長期間進捗のない案件につきまして、お電話・メール・FAXにて確認を致します。
日報作成時間
19:30 – 20:15
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