先日は、台風21号の影響により、全国的に強風、暴風が吹き荒れ、大きな被害を及ぼした事と存じます。
また、昨日は北海道で大きな地震がございました。相次ぐ災害に心を痛める今日この頃です。
お客様に、お怪我はございませんでしたでしょうか…お住いの地域に、被害はございませんでしたでしょうか、
今夜は株式会社修理工房の近藤が、メルマガを担当いたします。宜しくお願いします。
最近、ご愛用のお時計のゼンマイの持続時間が低下していると思われた事、
または、電池の消耗が以前よりも早くお感じになることは、ございませんか?
お時計の内部部品に動作を円滑にするための機械油が塗布されている事は、
お客様もご存知かと存じますが、この機械油は、お時計をご愛用頂く中で、
日々劣化したり、減少をするものでございます。
劣化と言いましても症状は様々、空気に含まれる微妙な湿気で変質し、
潤滑の役割を果たさなくなったり、内部部品が僅かに磨耗することで汚れが生じたり、
また経年によって乾燥がすすむことなどが劣化の原因となる次第です。
この機械油の劣化が進みますと、お時計の機構に負荷が掛かってしまい、
冒頭にて述べました【ゼンマイの持続時間】の低下や、
【電池の消耗】が早くなる症状が現れる原因となります。
※動作の遅れの原因につきましても機械油の劣化が多くございます。
症状の改善には、機械油を新しくする為に、
お時計の分解→洗浄→注油及び組み上げ→調節が必要です。
この工程は、オーバーホールと遜色の無い工程でございます為、
改善にはオーバーホールが必要ですと、ご案内させて頂いております。
機械油が劣化しますとお時計の部品の保護ができなくなり、磨耗が早まります。
部品がある程度磨耗してしまいますと、わずかな歪みやガタつきが現れ、
正確に動作しなくなる傾向がございます。
その為、メーカーや、我々のような修理業者も、5年前後に1度の
メンテナンスを推奨しております。
お客様、ご愛用のお時計のコンディションは如何でしょうか。
もしも、動作の遅れや、自動巻きの巻き上げ効率が悪いとお感じでしたら、
いちど点検だけでもさせて頂きたく存知ます。
中には精度調速と呼ばれる、簡易的な調整で遅れの改善ができる事もございます。
より快適にお時計をご愛用頂けるよう、できる限りのことをさせていただく所存です。
秋が近づき、涼しさが増してくる頃かと存じます。
どうかご自愛のほど、宜しくお願い致します。
株式会社修理工房 近藤
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ブログにて時計修理についての業務日報を掲載させて頂いております。
お手隙の折にご高覧くださいませ。
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