時計修理工房の三島でございます。本日もたくさんのご来店・お問い合わせありがとうございます。
本日はORIS(オリス)のご紹介です

今日のお時計【ORIS(オリス)】

本日はオリスのお時計をお預かりいたしました。
こちらのお時計は2年前にもベルトの修理でお預かりしておりました。
この度はゼンマイを巻いてもすぐに止まってしまうとうことでお預かりいたしました。

ご購入から9年が経過して、オーバーホールの未だ実施していないとのことで、内部の機械油の劣化が進んで、動作不良を起こしている可能性がございます。
完全に停止しているわけではなく、少しの動作があるとのことです。
ゼンマイが破損している可能性もございます。
ゼンマイが破損している場合、破損の箇所によっては多少動作することもごじざいます。

 

また、裏蓋のスケルトンから覗く、ローター(オリス特有の赤いペイントが施さております)を見ると動きが悪くなっているようでございます、こちらも機械油の劣化かもしくは、真の錆びつきが内部で発生している可能性がございます。

 

経年により機械油の劣化は進みますと、油が硬くなったり乾いたりして、各部品の動きが悪くなります。
また機械油の乾きは金属部品の錆びの発生を招くこともよくございます。
部品同士が接する摩擦が大きくなると部品の磨耗が早まることで部品の寿命が短くなる事もあり、部品交換が必要となってくる事もございます。

 

オーバーホールではこの機械油を入れ替えるため、一度全ての部品を分解し、劣化した機械油を綺麗に洗浄した後に、再度組み立て直しながら新しい機械油を注油いたします。
注油と言っても、とても薄く付ける事になりますので、素人では目視で確認できないレベルです。
スケルトンタイプの内部機械の見えるお時計でも、機械油の様子はなかなか判別できません。
またこの機械油は、時計や部品によって種類が異なる場合がございます。

 

この作業は、とても小さな部品を時には100点以上分解し、また元に戻すというとても繊細な作業となります。
咳をしただけで吹き飛んでしまうような部品もございます。
どうしてもお時間かかってしまう事、ご了承ください。

 

記念のお品のようでございますので、しっかりとお直してお納めできるよう努めさせて頂きます。

 

この度はご用命いただきましてありがとうございました。

 

「オリスのお時計は、【オリスのための修理工房】のページでも受け付けております。」

より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。

https://wr-oris.com/

 

今日の業務目標

  • メール、電話でお問い合わせ頂いたお客さまに迅速に対応いたします。

今日の業務スケジュール

10:00 – 12:30 – メール・電話にてお問い合わせのご対応をいたします。
12:30 – 13:30 – 休憩をいただきました。
13:30 – 14:00 – 無料の梱包ボックスをご依頼いただいたお客さまへ発送いたします。
14:00 – 19:00 – メール・電話にてお問い合わせのご対応をいたします。また窓口に来店させたお客さまのご対応をいたします。

明日への引き継ぎ事項

  • お問い合わせのお客さまへ的確なご案内をいたします。

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私たち時計修理工房(本社:愛知県名古屋市)は、オリスの修理、オーバーホール、メンテナンスの専門サイト「オリス修理工房」をご用意しております。過去に修理させていただきました実績や、モデル別の故障についてまとめておりますので、こちらもご参照をいただければ幸いに存じます。お問い合わせは当サイトのフォームでも、リンク先のフォームでも、どちらも同様に対応させていただきます。お客様のオリス { ORIS } を末長くご愛用いただけますよう、精一杯のサービスに努める所存です。今後とも宜しくお願い申し上げます。

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



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この日報は、 三島 【時計修理工房】が執筆しました。

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 愛用されているお時計が、壊れてしまったり、傷ついてしまったりすると、 ショックを受けられる事もあるかと存じます。そんな中で、インターネット経由で 腕時計の修理のご依頼する際は不安もあるかと存じます。 少しでもご安心いただけるよう、分かりやすく丁寧な回答ができるよう心がけております。 お客様の想いの詰まったお時計をいつまでも快適にお使い頂けるよう、お力になれば幸いでございます。 
世界の歴史や文化、美術に触れるのが好きであるため、 世界中のお時計の持つストーリーを伺う事ができるのを楽しみにしております。 時計産業の聖地、ジュネーブにも赴きたいですね。

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私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同