時計修理工房の近藤でございます。
ご覧くださり、誠にありがとうございます。
本日は、【チュードル】の修理につきまして、お話しをいたします。
宜しくお願い致します。
今日のお時計【TUDOR】
窓口にてお預かりしました、チュードルのお時計でございます。(バラ・チュードル)
※現在では、チューダーでございますが、あえて、チュードルと呼ばせていただきますこと、
予めご了承の程お願い申し上げます。
この度は、文字盤を固定している足(軸)が折れてしまっており、
他店では、保証ができないから、修理をご提案できないと告げられたとお話しいただきました。
お気持ちお察しいたします…
早速でございますが、文字盤は2つ、もしくは3つほど、足(脚)と呼ぶ軸が取り付けられており、
機械などに固定することで、ズレない構造になっております。
しかし、経年劣化などによる金属不良や、衝撃、振動により折れてしまうことがございます。
折れますと、固定不良を起こし、文字盤が回転したり、針に触れて動作不良を起こしたり、
最悪の場合、針を取り付ける歯車の軸に干渉して、折ってしまったりと二次被害が出ます。
この度お任せいただいたお時計は、現在折れているのではなく、折れた部分を修理されており、
分解することはできるが、正常に組み上げたり、再取り付けすることが困難な恐れがある、
というようなニュアンスでしょうか…
内部を確認してみませんと定かではございませんが、稀に文字盤が機械に直接接着されているなど、
症状強引な修理をされているケースも見ます。
修理を2店舗で、お断りされるほどの状態となりますと、よほどの状態かと存じますが、
まずはしっかりと確認をして、ご提案できることを、ご説明させていただければと思います。
文字盤の修理方法は、大きく分けて【接着】と【溶接】の2種類がございます。
【接着の場合】
専用の接着剤を使用して再度お取り付けするような修理でございます。
文字盤に影響は、ほぼ無く、現状と変わらない見た目を維持できますが、新品時のような、
強度は担保できませんので、ご理解いただく必要がございます。
【溶接の場合】
文字盤の足を、レーザー溶接や、ロウ付けにより再取り付けする修理でございます。
接着よりも強度が求められ、より純正に近い状態となりますが、熱が加わる作業のため、
文字盤の表面塗料が変色するなどのリスクがございますので、ご理解が必要です。
溶接をしてできる限り強度を高めましても、落下した際の衝撃などには、
耐えられない場合もございますので、衝撃の度合いによりましては、
再発する恐れがございます。
可能であれば溶接の方が、純正に近い状態でございますので、溶接をおすすめいたしますが、
構造上、実施できない場合は、接着でご案内をさせていただきます。
費用につきましては、接着が6,000円〜10,000円前後、
溶接は10,000円〜15,000円前後でご提案させていただいた事例が多くございます。
お時計の分解に要する工数などにもより料金が異なりますので、
実際には、お時計を確認後のご報告となります。
予めご了承の程お願い申し上げます。
また、お見積もりには1週間〜2週間、
作業にも1週間〜2週間のお時間をいただいておりますので、
トータルで4週間前後、納期をいただくかと存じます。
この度は、オーバーホールもご希望でいらっしゃいますので、
合わせて、内部の機械も精査させていただきまして、お見積もりをご報告いたします。
弊社では、チュードルのお時計に限らず、文字盤の修理(インデックス、ロゴの剥がれ、足折れ)
また、リダン仕上げ(文字盤再生)などを承っておりますので、お困りの場合は、
是非お問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
時計修理工房
近藤
弊社は愛知県名古屋市西区那古野1-15-18、那古野ビル南館214に窓口がございますが、
郵送で全国対応をしております。ご希望の場合は、輸送用の梱包パックをお手元に、
お送りさせていただきますので、ご検討くださいますよう、お願い申し上げます。
今日の業務目標
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
今日の業務スケジュール
10:00 –お問い合わせのメールに返信致しました。
11:00 –見積もりを整え、ご案内致しました。
12:00 –お問い合わせデータを元に会議資料を作成しました。
13:00 –休憩を頂きました。
14:00 –見積もりを整え、ご案内致しました。
15:00 –担当の職人に修理状況の確認を行いました。
16:00 –窓口にてお時計をお預かりしました。
17:00 –会議に出席しました。
18:00 –見積もりを整え、ご案内致しました。
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
日報作成時間
20:00
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