修理工房の近藤でございます、本日もたくさんのお問い合わせ、誠にありがとうございます。
本日は、ロレックスのオーバーホールをご紹介致します。宜しくお願い致します。
今日のお時計【ロレックス】
弊社の本社窓口にてお預かりしました、ロレックス・シーデゥエラーでございます。
シーデゥエラーは、フランスの潜水専門会社のコメックス社との協力のもとで、1971年に開発されました。ケース左側の自動減圧バルブからヘリウムガスを排出する特許機構を搭載し、防水性能はなんと、610mという数値を出しました。(現在は610mより高い防水性能を誇ります。)その偉業から、海の住居者(シーデゥエラー)と名付けられたそうです。
この度、長らくご使用されない期間が5年程続いたことから、使用する前に内部の検査と合わせ、オーバーホールのメンテナンスをご希望頂きました。誠にありがとうございます。
5年間ご使用されていないとなりますと、機械油の偏りや、変質、劣化などさまざまな内部状況が考えられます為、メンテナンスを行う事は、とても良いご選択でございます。
ご購入からは、10年前後と伺っております為、内部部品の磨耗も無いかと存じます。オーバーホールを行うことで、より快適にご使用いただけるように致します。
オーバーホール工程は、【分解】【洗浄】【注油】【組み上げ】→【調整】大きく分けて、このような順番で、作業が進みます。
内部の機械(ムーブメント)の部品をすべて分解し、検品を行います。(見積もり時に大体の不良部品は特定しご案内しております。)、次に超音波洗浄を部品の素材や、種類別に行います。(素材別に行う理由は、部品同士傷つけ合わないようにする為です。)【分解】【洗浄】が完了致しますと、新たな機械油を差し加えながら、組み上げます。歯車や機構に合わせて、異なる油を使用する為、より時間をかけて丁寧に行います。
【注油】【組み上げ】が完了致しますと、お時計のケースに入れる前に、機械の調整を行います、これは精度調速と呼ばれ、お時計が正確に時を刻むようにする作業でございます。
ケースの外で調節ができれば、実際にケースの中に機械を固定し、実際にご使用頂く状態で、再度精度調速をします。ケースの中でも良い精度(時を刻む正確さ)が確認できれば、作業は完了です。
この他にも細かい作業内容は、たくさんございますが、以上がオーバーホールの流れございます。
すべての作業を、手作業で行う為、どうしても長らくお時間を要してしまいます。また先ほど申し上げました精度調速の作業は、お時計によりまして、【良い精度が出やすい】【良い精度が出にくい】といった、個体差がございます為、予定より修理期間を頂くことも稀にございます。
まずは、内部を検査し、オーバーホールの見積もりをご提案させて頂きます。大切なお時計をお任せ頂き、誠にありがとうございます。
「ロレックスのお時計は、【ロレックスのための修理工房】のページでも受け付けております。」
より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
https://watch-repair-rolex.com/
今日の業務目標
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
今日の業務スケジュール
10:00 –お問い合わせメールに返信致しました。
11:00 –見積もりを作成し、ご案内致しました。
12:00 –休憩を頂きました。
13:00 –見積もりを作成し、ご案内致しました。
14:00 –職人に納期の確認し、お客様にご案内致しました。
15:00 –必要資材の発注をしました。
16:00 –窓口にてお時計をお納め致しました。
17:00 –会議資料を作成しました。
18:00 –窓口にてお時計をお預かりしました。
19:00 –見積もりを作成し、ご案内致しました。
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
日報作成時間
19:00 – 19:30
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