本日もご来店やお問い合わせを頂きありがとうございました。9月も始まり、当窓口にも新しいスタッフが加わりました。気分も一新し、よりお客様にお喜びいただけるサービスを探求し続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、お客様からお預かり致しましたコルムのお時計をご紹介致します。
今日のお時計【コルム】
「破損している一つの(ベルトの)コマをロウ付けして、6時側に足して欲しい。」
T様より、ベルトのサイズ調整について修理をおまかせいただきました。
お時計とともに余剰分のコマ部品をお預かり致しておりました。早速、ある工房の職人さんに相談したところ、「この金属素材のロウ付けは、当工房では難しいですね。」と修理が出来かねる見解が。
諦めず、提携先の工房すべてに相談してみたところ、ひとつの工房より明るいご回答を得ることが出来ました。技術のある職人さんのもとでロウ付けによるベルト部品の接着が可能だとおっしゃるのです。喜び勇んでお客様にお伝えし、お客様よりすぐさま修理のご用命をいただくことができました。しかし、
「修理をお願いしたいのですが、もし修理後、使用してすぐにロウ付けが取れてしまった場合には保証が効くのでしょうか・・・?」
と率直な疑問のお声をうかがいました。確かに、“修理を行う”=新品の状態に100%復元すること ではございません。しかし、簡単に壊れてしまう状態では、“修理を行った”ことにはなりません。修理後の強度の点検を欠かさず、自信を持ってお納めするべく職人さんが最適な技術において症状の改善や状態の回復を行います。また、万一ご納得いただける修理が出来かねると判断した場合には、お時計にとって、どの状態が最適かを一番に考えておりますので、あえて修理を行わないと判断することもございます。お使いいただく状況や、注意事項に気をつけていただくかどうか等の修理後のお時計の取り扱い方法で、症状が再発する可能性を0に近づけることは可能でございます。
また、このたびのような外装の修理に関しましては、さきほどの理由から修理後の保証はございません。自信を持ってお時計をお納め致しております。修理完了後すぐに修理箇所の破損が起こってしまった場合には、修理前の状態からどのようなご提案をし、最終的にはどのような修理を行ったか等を記録しておりますため、責任を持って再修理を行わせていただきます。
本日、修理を完了したお時計を拝見し、実際に手元で強度の確認を行いました。問題なくお使いいただけると判断し、明日お納めの準備に取り掛かります。
T様、このたびは私どもを信頼いただき大切なお時計の修理をお任せいただいたこと、誠に感謝致します。また、適切なご提案をしていただいた職人さんにも、厚くお礼を申し上げる次第でございます。【19930】
今日の業務目標
- 月が替わり、新たな目標を立て今月は完遂を目指します。→先月達成なりませんでした「ご郵送でのお納めに関するミスを無くす」「お客様へ修理完了期日のご連絡を適切に、事前に行う」を、今月は特に意識し徹底致します。
あすへの引き継ぎ事項
- 修理を完了したお時計のお納めの準備に尽力致します。
- 8月分出納帳の入力、金庫内の集計および点検を行います。
日報作成時間
20:00 – 20:35
コメントを残す