お客様、
株式会社修理工房の三島が、今夜のメルマガを担当させていただきます。よろしくお願いいたします。
先日、大きな地震がございました。
また1ヶ月もたたないうちに豪雨による災害がございましたが、
お客様や周りに何かしら影響が出ていないか心配しております。
普段の生活に支障をきたしてしまった方につきましては、
少しでも早く元通りの生活になることを心より願っております。
全国的に梅雨明けいたしまして、日本列島は夏本番でございますね。
お気に入りのお時計を身につけて、お出かけなさる機会も増えることと存じ上げます。
また、薄着の季節でございますので腕時計は手首に目立つ存在でございます。
ファッションの一部として取り入れる方も多いのではないでしょうか。
そのファッションの一部である腕時計が汚れたままになっておりませんでしょうか。
またはアクシデントに見舞われ、汚れてしまうということもございましょう。
本日は、腕時計のクリーニングについてお話しさせて頂きます。
腕時計を長い期間使用しておりますと、とくに裏側に皮脂や汗、ホコリなどから汚れが付着してしまいます。
付着するのはケースやベルトの主に裏側でございますが、
この汚れを放置してしまいますと、見た目以上のお時計のトラブルを招くことがございますので、
定期的なお手入れをおすすめいたします。
以下がお時計の汚れから発生するトラブルの例でございます。
【ケース裏ぶたの固着】
スクリュータイプの裏ぶたの隙間やネジ留めタイプの裏ぶたのネジ穴に、汚れが付着してそのままになりますと、その部品が固着する可能性がございます。
固着とは、密着している部品同士が固まってしまい、動かなくなってしまう症状でございます。
いざ久しぶりに電池交換をしようとした時に裏ぶたが外れないことが分かりますと、
特殊な方法で裏ぶたを外す必要がございますので、想定していた数倍のコストがかかってしまうということがございます。
汗がついたり、着けたまま手を洗った後は、お時計についた水分をそのままにせず拭き取る事をおすすめいたします。
お手入れは、裏ぶたや周辺を柔らかい布で拭いたり、細かい箇所は綿棒の先などで汚れを取り除いてください。さらに細かい箇所は爪楊枝の先が有効でございます。
【金属ベルトの固着】
ベルトのコマや本体との接続部が固着しますと、ベルトが外せなくなったりコマの着脱による長さ調整ができなくなってしまいます。
最悪、金属ベルトごと交換が必要になる場合がございます。
お手入れは、ケース同様に濡れたら水分を拭き取ること。
汚れも柔らかい布で拭き取ることをおすすめいたします。
【リューズの固着】
とくにクオーツ時計は長期間の動作と精度の高さからリューズを操作する機会が機械式時計に比べて少なくなります。
リューズの隙間に付着したまま長期間経ちますとリューズの固着が起こり、いざ操作しようと思うと回せなくなってしまったり、無理に回そうとしてリューズを破損させてしまうことがあります。
定期的に操作に問題がないか確かめることをおすすめ致します。
お手入れは綿棒や爪楊枝の先などで汚れを取り除くことが有効でございます。
リューズは繊細な部品でございますので、負荷を与えすぎないようお気をつけください。
【革ベルトの破損】
汚れや汗が着いたままになりますと革ベルトが早く傷み、また雑菌が繁殖して臭いの原因にもなり、革ベルトの寿命を縮めてしまいます。
一度傷んだり、変質変色した革ベルトは元に戻すことはほぼできません。
革という性質上、すぐに水分がしみこんでしまいますので濡れたり汚れてたりした後は、すぐに乾拭きをして水分・汚れを取り除き、風通しの良い場所で乾燥させての保管をおすすめいたします。
このようにトラブルは、お時計のお手入れをすることによって未然に防ぐことが可能でございます。
もしご自身でのお手入れが難しいという方は、修理工房にご相談ください。
お時計のクリーニングを実施して、付着した汚れやホコリを取り除くことによりお時計を清潔に保ち、外装部品を長持ちさせることができます。
また汚れが原因でお時計のトラブルが発生してしまったという方も…
ご愛用のお時計が長持ちするよう、汚れの放置にはお気をつけください。
株式会社修理工房 三島
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ブログにて時計修理についての業務日報を掲載させて頂いております。
お手隙の折にご高覧くださいませ。
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