修理工房の近藤でございます。本日もたくさんのご来店、誠にありがとうございます。
本日は、ローターについてご紹介致します。宜しくお願い致します。
今日のお写真【ローター】
自動巻のお時計に搭載されている機構の中に、ローターと呼ばれる部品がございます。
ローターの多くはイチョウ型をしておりまして、腕の動作を動力とし、ゼンマイを巻き上げます。
ローターの中心にはローター真と呼ばれるボールベアリングで構成された真がハマっておりまして、
不具合の多くはこの真の機械油が無くなってしまいましたり、ローター真の磨耗により、
ローターが脱落してしまうことにより、動作不良、巻き上げ不良、異音がが発生致します。
自動巻を行う限り動作し続けるローターは特に、機械油が現象する箇所でもある為、
メンテナンスや注油を怠りますと、油が切れにより不具合が発生してしまいます。
症状の多くは上記にもある、【動作不良、巻き上げ不良】【異音】でございます。
自動巻機構の動力の要となる部分でございますので、
脱落してしまいましては、巻上げが行えません、その為、ゼンマイの持ちが悪く感じます。
【異音】につきましては、
お時計の内部で、【シャカシャカ】【ギリギリ】【ズリズリ】といったような金属が擦れる音が、
発生するようになります。この状態ですと、完全にムーブメント(内部機械)、自動巻機構からは外れ、
ローターがケース内で自由になっている状態かと存知ます、この状態で使用し続けますと、
ムーブメントの破損や、精度をつかさどる部分に傷をつける可能性がございますので、
異音がしましたら、一度点検に出せれる事をお勧め致します。
今日の業務目標
・見積りを25件以上ご案内する。
今日の業務スケジュール
10:00 –11:00 -郵送にてお預かりしましたお時計の受付、状態確認、写真撮影を行いました。
12:00 -休憩を頂きました。
13:00 -見積り作成ご案内、窓口対応。
14:00 –17:00 -見積り作成ご案内
18:00 -窓口対応。
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件以上ご案内する。
日報作成時間
19:00
修理工房 近藤へのご相談はこちらから
チュードルサブマリーナ(アンティーク)使用、内部のローターが外れた模様。
コメントありがとうございます。先日のお問い合わせ頂いた際のご返信と、同様のご案内となりますが、
内部から部品が外れているような音がするとのことで、再度、取り付け修理か、部品が破損している場合は、部品交換が必要になる事がございます。
内部機械の不良のため、修理にはオーバーホールによる分解修理が伴い事が多くございます。
詳しくは、お預かりしての点検、お見積りとなります。ご郵送かお持込みかでのお預かりとなります。ご郵送の場合は、当工房で郵送用の梱包パックを無料でお届けしております。
ご希望の場合は、ご連絡ください。よろしくお願いいたします。