修理工房の三島でございます。
本日も多数のお問合せ、ご依頼をいただきまして誠にありがとうございます。
本日は、SEIKO(セイコー)のご紹介です。
こちらのブログでは毎日1本ずつ、お時計を紹介させて頂いておりますが、こちらに紹介させて頂いているお時計は、全てではございません。お預かりした中のごく一部でございまして、実際には1日に20〜30本ほどのお時計をお預りしております。
今日のお時計【SEIKO(セイコー)】
セイコーAGSのお時計をお預かりしておりました。
「AGS」は1988年に登場した、クオーツ時計ですが、充電式の電池にローターの回転から発電して充電する機能を備えたモデルでございます。
その後、9年後の1997年には「kinetic(キネティック)」という名称に変更されまして、そこから2年後の1999年には、時計を外している状態では、運針が止まる「パワーセーブ機能」や、針が止まっている間でも、内部では時刻を刻み続けて、時計を使い始めると自動で針が現在の時刻に復帰する「オートリレー」機能が搭載されるモデルが登場しました。
時計が動けば、充電しれくれるので、電池交換不要という触れ込みで登場した時計ですが、充電式の電池は携帯電話のバッテリーと同じように使っていくほど劣化して、充電されにくくなって行きます。
充電されなくなってしまうと、電力が足りず頻繁に止まってしまい、使い物にならなくなってしまいます。
この電池の寿命は使用頻度により異なりますが、10年間くらいご使用になりますと、寿命になる事が多いようです。
ご要望
洗浄したらガラス内部が曇りました。
時計の状態
内部を拝見したところ、水分の混入により機械の油脂の劣化や、電気回路が濡れたことにより不良を起こしておりました。
また、充電池は劣化が進んでおり充電の効率が低下しておりました。
修理内容
劣化した機械油の改善のためには、オーバーホールが必要になります。
また、電気回路は交換が必要でございます。
内部の水分の混入につきまして、こちらのモデルは10気圧防水となっておりますが、流水などの高い水圧がかかりますと、リューズやボタンの隙間から水分が入り込んでしまう恐れがございます。
オーバーホールにつきましては、時計内部をすべて分解し、部品をひとつひとつ洗浄、乾燥させてから新しい油脂をつけながら組み立てを行います。
このときに不良の部品を交換いたします。
今回は、動作を制御する電気回路、電池からの電気を動力に変えるコイル。充電式の電池が交換となりました。
この度は、ご用命いただきまことにありがとうございます。
【お見積もりにつきまして】
現在、大変多くご利用いただいておりますため、順番にご案内しておりますが、
お時計をお預かりしましてからお見積りまで最大で2〜3週間のお時間がかかります。当工房で、修理の料金表を定めておりません。すべてのお時計をお預かりし1つ1つ拝見してお見積りをさせて頂いております。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
今日の業務目標
できるだけ多くとのお問い合わせにご対応いたします。詳しく拝見させて頂きます。
この度はご用命いただきありがとうございます。
今日の業務スケジュール
10:00 – 10:30 – 休業時間中にコールセンターにお電話いただいた方にご連絡いたします。
10:30 – 11:00 – メールやお電話でいただいたお問い合わせ、ご連絡の対応をいたします。
11:00 – 12:00 – お見積りのご連絡に対しての返答のご対応をいたします。
12:00 – 13:00 – 無料の梱包ボックスをご用命いただいた方へ発送手続きをいたします。
13:00 – 14:00 – 休憩をいただきます。
14:00 – 20:30 – メールやお電話でいただいたお問い合わせ、ご連絡の対応をいたします。
明日への引き継ぎ事項
- お電話、メール、窓口にて寄せられたお問い合わせにお応えいたします。
日報作成時間
20:30
(69557)
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