修理工房の三島でございます。
本日も多数のお問合せ、ご依頼をいただきまして誠にありがとうございます。
本日は、OMEGA(オメガ)のご紹介です。
こちらのブログでは毎日1本ずつ、お時計を紹介させて頂いておりますが、こちらに紹介させて頂いているお時計は、全てではございません。お預かりした中のごく一部でございまして、実際には1日に20〜30本ほどのお時計をお預りしております。
今日のお時計【OMEGA(オメガ)】
オメガの手巻きのクロノグラフのお時計をお預かりしておりました。
文字盤にも裏蓋にもモデル名が書かれていないのですが、デヴィル プレステージというモデル名かと思われます。
初期のスピードマスターと同じムーブメントが搭載されておりまして、オメガプロフェッショナルと同じ機能を有しております。
タキメーターがないこともあり、スピードマスターよりも小さい印象を受けますが、手巻きのリューズを巻くカチカチカチという感覚は、スピードマスタープロフェッショナルによく似ております。
ご要望
リューズを回してもゼンマイが巻き上がらない。3年前くらいに内部に水が入った事がある。
時計の状態
お預かり時から黒い文字盤に、うっすらとまらだ模様が入っております。
これは、ガラス内に水分が入った際に文字盤についた水滴の跡かと思われます。
文字盤の塗装の変質になりますので、洗浄を行っても除去ができないものでございました。
まったく動作がしない状態でございますので、ゼンマイが切れてしまっておりました。
修理内容
切れたゼンマイの交換につきましては、ゼンマイの交換に伴いオーバーホールによる分解修理が必要でございましたので、オーバーホールを実施させていただきました。
ゼンマイ部品は香箱という円盤状のケースの中に入っており、また機械の奥の方に配置されておりますので、ゼンマイを取り出して交換するためには、機械の部品の大部分を分解する必要がございます。
交換後、再度組み立てる必要がございますが、この一連の作業がオーバーホールと遜色ない内容となりますので、オーバーホールとして実施をさせて頂きました。
今回、リューズの裏側に青錆た多くでており、内側が剥がれておりましたので、近々リューズが完全に破損してしまう恐れがございましたので、オメガ純正のリューズ部品にて交換をさせていただきました。
ほぼ同じデザインのリューズ部品になります。
リューズ交換につきましては、まずは同じリューズ部品が入手できるか手配を試みますが、今回のように古いタイプのモデルでは、まったく同じ部品が入手できかねる場合も多々ございます。
その場合、純正部品で近いデザインのリューズをご提案させて頂きます。
その他、社外製ではあるのですが、近しいデザインのリューズ部品がある事もございますので、ご提案させて頂くこともございます。
この度は、ご用命いただきまことにありがとうございます。
【お見積もりにつきまして】
現在、大変多くご利用いただいておりますため、順番にご案内しておりますが、
お時計をお預かりしましてからお見積りまで最大で2〜3週間のお時間がかかります。当工房で、修理の料金表を定めておりません。すべてのお時計をお預かりし1つ1つ拝見してお見積りをさせて頂いております。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
オメガの修理については、こちらの【オメガのための修理工房】でも、ご案内しております。
より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
今日の業務目標
できるだけ多くとのお問い合わせにご対応いたします。詳しく拝見させて頂きます。
この度はご用命いただきありがとうございます。
今日の業務スケジュール
10:00 – 10:30 – 休業時間中にコールセンターにお電話いただいた方にご連絡いたします。
10:30 – 11:00 – メールやお電話でいただいたお問い合わせ、ご連絡の対応をいたします。
11:00 – 12:00 – お見積りのご連絡に対しての返答のご対応をいたします。
12:00 – 13:00 – 無料の梱包ボックスをご用命いただいた方へ発送手続きをいたします。
13:00 – 14:00 – 休憩をいただきます。
14:00 – 21:00 – メールやお電話でいただいたお問い合わせ、ご連絡の対応をいたします。
明日への引き継ぎ事項
- お電話、メール、窓口にて寄せられたお問い合わせにお応えいたします。
日報作成時間
21:00
(68605)
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