本日もご来店、お問い合わせをいただきありがとうございました。
〜店休日のお知らせ〜
4月21日(土)は、店舗メンテナンスのため、誠に勝手ながら臨時店休日とさせていただきます。
窓口へのご来店をご希望のお客様は、恐れ入りますが、再度ご予定のご検討を何卒よろしくお願いいたします。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、職人さんから学んだことについてご紹介致します。
今日のお写真【ねじ込めなくなったリューズ】
防水機能の備わったお時計に見られる、ねじ込み(スクリュー)構造のリューズ。
リューズと、ケース側でリューズを受けるチューブにらせん状のネジ山がついており、お時計内部へ容易に水が侵入する隙間を作らぬよう、リューズを押し込みながら回転させて収納する構造となっております。
すばらしい機能ですが、長年のご愛用により幾度となくリューズ操作を行うため、ゆっくりと確実にネジ山が摩耗してまいります。また、ご使用方法のなかで、力強くねじ込まれる操作が癖づいてしまっている場合にも、摩耗が早まります。
きちんと噛み合わなくなったリューズとチューブ部品は、ねじ込んでもリューズをが閉まらず、お時計本体とのあいだに隙間ができてしまいます。これでは、せっかくの防水性能も効かなくなるどころか、リューズをねじ込まないタイプのお時計よりも水分や塵が内部に入りやすくなってしまい、とても無防備な状態になってしまうのです。
「ねじ込み式のリューズが、うまく閉じなくなってしまったら・・・
どんな修理が必要なんですか?」
お客様からいただくお問合わせの中でも、多く寄せられる内容の一つでございます。
摩耗してしまった部品は、新品に交換する必要がございます。そのため、リューズとチューブの両方の交換が必須となることが多いものでございます。
交換用部品は、メーカーにより純正部品のご用意も可能でございます。純正部品のご用意が困難な場合には、規格の合う社外製部品もお探しいたします。
気づかぬうちに、すでに内部に水分やホコリが入ってしまったかも・・・、と気になる場合にはオーバーホールをあわせて行うと安心かと存じます。内部をお調べし、混入した水分や塵を除去いたしますので、作業完了後には万全な状態でまたお使いいただくことが出来ます。ぜひ一度ご相談くださいませ。
今日の業務目標
- 本日窓口に郵送で到着した梱包パックの開封、お時計およびお客様情報のデータ入力、どの職人さんにおまかせするかを検討いたします。→12件完了致しました。
- お見積りのご依頼を受け付けたお時計16本の、状態確認および写真撮影を行います。→完了しました。
- 新しく加わったスタッフへの業務内容伝達を行います。→未連絡状態の案件のデータ抽出の方法等お伝えしました。
日報作成時間
18:30 – 18:56
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