本日もお疲れ様でございました。修理を完了したお時計が、各工房の職人さんの元より窓口へどっと納められてまいりました。最終点検を行い、お客様のお手元にお納めするべく多くのお時計に触れ作業を進めておりましたら、いつの間にかこんな時間に。外は雨が降ってきた模様です。明日は平日最終営業日、引き続きお時計をお納めするため本日はこの辺りで。本日もお客様のたくさんのお問い合わせ、ご来店ありがとうございました。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、職人さんより教わったお時計の部品についてご紹介致します。
今日のお写真【ドライバーキャノンピニオン(筒カナ)】
お時計の修理についてお見積りを作成する、または修理完了後に職人さんより修理内容を詳しく伺うにあたり、部品や作業の専門用語が飛び交います。入社して一年半経った今でこそ当たり前に口にしている「オーバーホール」でさえ、時計・機械知識は初心者である私石川にとっては入社当初、どのようなものか想像も及びませんでした。
現在でも日々勉強が欠かせませんが、お客様にご説明する際にお分かりいただきやすくするため、学んだ用語の意味を自分なりの言葉で説明できるよう努めております。
本日も初めて出会う言葉がございました。その名も「ドライバーキャノンピニオン」。必殺技のように格好いい語感ですが、まったくもって何のことやら理解できません。まずは、修理を担当いただいた職人さんに尋ねてみました。
「『筒カナ』を英語で表記したものですよ。」
とのご回答。なるほど、「筒カナ」であればこれまで耳にしたことが何度もございます。
しかし、お客様の立場になれば「筒カナ」でさえ一体何なのかわからない・・・という方も多いのではないでしょうか。
筒カナとは、二番車(一時間で一回転する分針(長針)を動かす)と同時に動く歯車のこと。時刻を合わせる際に、筒カナと二番車の芯がすべることで分針を操作することができます。指の先ほどの小さな部品ですが、破損してしまえば分針が動かなくなってしまうのです。
実際にお使いいただく中で意識することがないような非常に小さな部品が、お時計の内部にとてもたくさん存在し、作用し合いながら動いております。とてもロマンチックですね。同時に、このように複雑な機械の修理に果敢に挑まれる職人さんに対し、あらためて尊敬の念を抱かずにはいられません。
今日の業務スケジュール
10:00 – 窓口でお客様にお出しする冷茶の準備を行い、窓口の清掃を行いました。
10:10 -修理を完了したお時計や修理をキャンセルされたお時計のお納め・ご返却の準備を整えました。計18件分の発送を行いました。また、修理完了までの期間が迫っている件をリストに沿って各工房に確認し、お客様に現状のご報告を行いました。
15:00 – ご来店いただいたお客様のご対応を致しました。お時計2点の修理のお見積りをお任せいただきました。
16:00 – 休憩を取りました。
17:00 – 職人B様へ修理をお任せするお時計のお渡しを行いました。受け取った修理完了分のお時計を納期別に振り分け、引き続き最終点検等を行いました。
18:00 – 修理をキャンセルされた分のお時計を点検し、お客様へ速やかにご返却するべくご報告と発送の準備を整えました。
19:00 – お電話でのご連絡をご希望のお客様へ、明日ご連絡する分のお時計を振り分けました。
あすへの引き継ぎ事項
- お電話でのご連絡をご希望のお客様へ、修理完了のご報告またはご返却のご連絡を順次行ってまいります。
- 支払いを行うためATMまで外出します。
日報作成時間
21:40 – 22:05
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