修理工房の三島でございます。本日もたくさんのご来店・お問い合わせありがとうございます。
本日は腕時計の機構の話でございます。
時計の進む速度を司る調速機と脱進機
機械式の腕時計には大きく分けて3つの機構が組み込まれています。時計を動かす動力を発生させる「ゼンマイと香箱」。針を動かす「輪列」。歯車を一定間隔で動かす「調速機と脱進機」です。
お時計の不調で、時計の動きに遅れが出てまう、早く進んでしまうというものがございます。「遅れ」の原因はかなり種類が多いのですが、「進み」の原因の多くは「調速機と脱進機」の不調でごいざます。
調速機が一定の速度で行ったり来たりを繰り返す動きを生み出し、それが脱進機によって一定の速度で輪列を動かし時計が正しく進む仕組みになっています。
逆に言えば、ゼンマイから発生した動力の限り、進もうとする輪列を脱進機が制御している。その制御の間隔を作り出しているのが調速機ということになります。
調速機は「てんぷ」と「ヒゲゼンマイ」をメインとして構成されており、この部品が不調になりますと進みの症状がでてしまうのです。
一日、10秒〜15秒、アンティークのお時計では、60秒の進みは、許容範囲でございますが、
それ以上の場合は、てんぷ、ヒゲゼンマイが不調の場合がございますので注意が必要です。
改善には、部品そのものを取り外して調整、注油などを行い、精度の調整を実施する必要がございます。
上記のような簡易的な作業で改善ができる場合は、10,000円前後で修理をご提案できますが、
大掛かりな作業が必要の場合は、オーバーホールを実施する必要がございますので、
それ以上の費用を要します。
オーバーホールは要見積もりですが、お問い合わせいただけましたら、おおよその予算や、
工程などはお伝えできますので、よろしければご連絡をお願いいたします。
てんぷ、ヒゲゼンマイは衝撃や、振動の影響を受けやすいため、スポーツをするときに、
着用していたり、落下、転倒などに覚えがある場合は、もしかしましたらそれが原因に
なっているかもしれません。
弊社の窓口は、愛知県名古屋市西区那古野1-15-18 那古野ビル南館214にございます。
全国対応しており、ご希望の場合は、無料梱包パックをお手元にお送りいたします。
ご希望の場合は、是非お申し付けくださいますよう、お願い申し上げます。
今日の業務目標
- たくさんのお時計が到着いたしましたので、迅速に確認をいたします。
今日の業務スケジュール
10:00 – 12:30 – お客さまにお見積りのご案内をいたします。
12:30 – 13:30 – 休憩をいただきます。
13:00 – 19:00 – お客様ににお見積りのご案内をいたします。
明日への引き継ぎ事項
- お時計のお受付けの他、お見積りのご案内を行います。
日報作成時間
20:00
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