修理工房の三島でございます。本日もたくさんのご来店・お問い合わせありがとうございます。

本日は裏蓋についてです。

今日のお時計【裏蓋】

 

腕時計の裏蓋には主に3種類ございます。
スクリュー式、はめ込み式、ネジ式でございます。

まずスクリュー式でございますが、高い密閉性を得られることから、
ダイバーズウォッチなど防水性の高いお時計に採用されることが多くございます。
スクリュー式の裏蓋は、修理のために開封して修理が完了して、閉じますと開ける前と
裏蓋の方向が変わることがございます。

裏蓋とケースの間には樹脂製のパッキンが入っており、
修理の際にパッキンを交換いたしますと、交換前のパッキンと厚さが変わる事があるため
裏蓋をしめた際に締め付けて、裏蓋の止まる位置が変わる事があります。

元入っていたパッキンと同じ規格であっても、
元入っていたパッキンは今までの締め付けや経年劣化により縮んでいたりするため、
新しいパッキンになりますと、ちょうど良い締め付け位置が変わるためでござます。

ここで前回と同じ位置にするために締め付けすぎてしまうと、
パッキンを必要以上に潰してしまったり、逆に緩かったりしますと密閉性が下がってしまいます。

 

はめ込み式の裏蓋については、開ける際は隙間にヘラを引っ掛けて外し、
締める際は上から押し込みます。
かなりの力を加えないと閉める事ができないのですが、
裏蓋全体に均一に力を加えながら閉めないと、裏蓋が変形してしまったり、
閉める際の表面への圧力でガラスが割れてしまう事があります。
開けるのは簡単ですが、閉めるのが難しいのがこのタイプになります。

 

ネジ式の裏蓋については、裏蓋が複数の小さなネジで留めるタイプです。
スケルトンタイプやアクセサリー性の高い腕時計に多く採用されています。
小さなマイナスドライバーがあれば、開け閉めが簡単ですが、密閉性が低いため
防水性能がない時計がほとんどでございます。

ネジ部分に汚れや皮脂や水分がついたたまま、長時間立ちますとネジが錆びたり、
腐食したりして、固着し、ネジが回せなくなってしまう事がございます。

こまめな手入れが必要なる裏蓋でございます。

 

3種類、どの裏蓋もメリット、デメリットがございます。
お時計をお選びする際やメンテナンスする際の参考になればと存じます。

 

今日の業務目標

  • できるだけ多くのお客様にお見積りをご案内いたします。

今日の業務スケジュール

10:00 – 12:30 – 窓口やお電話、メールでのお問合わせのご対応をいたします。
12:30 – 13:30 – 休憩をいただきました。
13:30 – 14:00 – 修理職人へ修理の必要なお時計をお渡しする手配をいたします。
14:00 – 19:00 – 窓口やお電話、メールでのお問合わせのご対応をいたします。

日報作成時間

20:00

修理工房の三島へのご相談はこちらから

<只今、多くのお問い合わせ・ご依頼を頂いておりますため、順番にご対応させて頂いておりますが、ご返信に3日〜4日間ほどお時間頂く事がございます。ご了承ください。>

[確認]入力内容をご確認ください。

ブランド(分かれば機種名も)
ご相談の内容(複数回答可) ▼メンテナンス

▼動作の不具合

▼機能の不具合

▼内装の不具合

▼外装の不具合

▼その他の症状
保険の使用 保険は使わない。携行品の保険を適用したい。家財保険を適用したい。
お名前
E-mail
電話番号
郵便番号
郵送パックお届け先
その他のご要望

上記入力内容で送信する場合は、下記「時計修理工房 三島に相談してみる」ボタンを押してください。

この記事には、まだブランドが関連付けされていません。

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



三島 【時計修理工房】

この日報は、 三島 【時計修理工房】が執筆しました。

スタッフの三島です。 時計修理工房の三島でございます。よろしくお願い致します。 わたくしは、ウェブサイトやメールでの修理のご依頼や、お問い合わせについて 回答させて頂く業務や、公式ウェブサイトの運営業務を主に行っております。
 愛用されているお時計が、壊れてしまったり、傷ついてしまったりすると、 ショックを受けられる事もあるかと存じます。そんな中で、インターネット経由で 腕時計の修理のご依頼する際は不安もあるかと存じます。 少しでもご安心いただけるよう、分かりやすく丁寧な回答ができるよう心がけております。 お客様の想いの詰まったお時計をいつまでも快適にお使い頂けるよう、お力になれば幸いでございます。 
世界の歴史や文化、美術に触れるのが好きであるため、 世界中のお時計の持つストーリーを伺う事ができるのを楽しみにしております。 時計産業の聖地、ジュネーブにも赴きたいですね。

三島 【時計修理工房】が綴った日報の一覧はこちら。

私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。

とりあえず相談はこちらから。どのお客様にも、お時計を拝見してからお見積もりをご提供。お見積もりのあと、92%のお客様からご依頼を頂いております。

▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

いま、この「時計修理の日々」は、月に3万ものアクセスを獲得しております。日に直すと1000件近くございまして、圧倒的な数字でございます。これは株式会社修理工房が持っているウェブサイトの中でも、だんとつに多く、そして比例して問い合わせの件数も多いものであります。継続は力なり、と言われていた通りの成果にございました。

私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。

私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同