時計修理工房の柴野でございます。
本日もたくさんのご来店、ご依頼を誠にありがとうございます。

皆様は、西暦と和暦、どちらか失念してしまうことはございませんでしょうか?
そのような時は、お時計を見ればすぐにおわかりになられます。
西暦は12時~、和暦は24時~の数え方を致します。下2桁を御覧ください。
例えば、今年2016年で、和暦は?という時に、まず西暦がお時計の「16時」の数字(4時)。
すると同じ4時を、和暦は24時からの数え方をしますと「28時」でございますので、平成28年となります。
逆も同じでございます。ご参考までに。

さて、本日は作動しなくなりました RADO のお時計の修理をご紹介させていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。

今日のお時計【ラドー ダイヤスター インテグラル】

お色は黒に近い濃紺でございます。傷の付きにくいサファイアガラスとセラミックで、緩やかな曲線を描き、すっきりとした上品なお時計でございます。

お時計内部を拝見しましたところ、内部機械において部品の摩耗による回路の不具合が見受けられました。
ムーブメントそのものの交換が必須となりまして、職人が他の部品を傷つけないよう分解し、取り除いた上で、新たに取り寄せたムーブメントを組み込みました。
ムーブメント交換完了後、電圧調整や精度確認を行い、新たに組み付けましたムーブメントに不備がないかの点検作業を行いました。

問題なく動き出しましたお時計は、U様のお手許にお渡しするのみとなっております。
この度はご用命いただき、誠に有り難うございました。窓口にてお待ちしております。

 

「ラドーのお時計は、【ラドーのための修理工房】のページでも受け付けております。」

より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。

https://wr-rado.com/

 

今日の業務目標

  • 速やかなご連絡業務と、ご来店が多い為、近藤さんと協力して応対いたします。

今日の業務スケジュール

10:00 – 到着しましたお時計のレコード登録と状態確認。
12:30 – 休憩をいただきました。
13:30 – お客様へ、お電話・メールにて到着したお時計のご連絡。
14:30 – 窓口にて、お客様へお時計のお預かりとレコード登録・状態確認。
17:30 – 職人と進捗具合の相談を致しました。
18:00 – お客様へ、お電話にて修理完了のご報告とご予約受付。
19:00 – 土曜日の窓口お渡しのお時計の最終チェックと準備。

あすへの引き継ぎ事項

  • 土日はお休みをいただき、月曜日は到着のお時計の数が大変多いので、手分けして行えますように。

日報作成時間

19:00 – 20:00

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



アバター画像

この日報は、 【時計修理工房】 柴野が執筆しました。

スタッフの柴野です。 幼い頃より懐中時計を眺めるのが好きでして、祖父の所持していたシンプルかつ実用的なオープンフェイスから始まり、現在は観賞用としてフルスケルトンを愛でております。 ゼンマイが巻き上がるところも全て魅せ、楽しませてくれます。 今後は更にお時計の知識を深めるとともに、お客様からも様々なことを学ばせていただきたいと存じます。 そして、少しでもお役に立てますよう、お時計への想いを大切に、お客様の笑顔をたくさん拝見できますように頑張りますので、ご指導・ご愛顧の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。 頼りになる職人が揃っておりますので、どのようなことでも、お気軽にご来店・ご相談くださいませ。

【時計修理工房】 柴野が綴った日報の一覧はこちら。

私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。

とりあえず相談はこちらから。どのお客様にも、お時計を拝見してからお見積もりをご提供。お見積もりのあと、92%のお客様からご依頼を頂いております。

▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

いま、この「時計修理の日々」は、月に3万ものアクセスを獲得しております。日に直すと1000件近くございまして、圧倒的な数字でございます。これは株式会社修理工房が持っているウェブサイトの中でも、だんとつに多く、そして比例して問い合わせの件数も多いものであります。継続は力なり、と言われていた通りの成果にございました。

私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。

私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同