に 近藤【時計修理工房】 が 修理のご依頼をいただきました。
修理工房の近藤です。本日もたくさんのお時計、お預けいただき、誠にありがとうございます。
本日は、オーバーホールと合わせて、錆びてしまっている4番車の交換を数件ご案内しました。
4番車とはどのような部品で、どのような役割をしているのか、ご紹介致します。宜しくお願い致します。
今日のお写真【4番車】
最近、見積を作成するようになりまして、交換部品が気になって仕方ない近藤です…
本日、数件ご案内した4番車の交換…そのほとんどが錆びのため、交換が必要な状態でした。
中に水分が入ってしまったお時計の、裏蓋を開けると、酸素に反応しみるみる錆びていく様子が見られると、職人の工房にて教えて頂きました。本日は、お時計の部品に水分がどれほど影響を与えてしまうのか、見ていただきたく、4番車を塩水に浸して一晩様子を見ようと思います。
4番車とは…
ゼンマイが収まっている香箱車が、ゼンマイがほどける力で回転し、動力を2番車に伝えます。→この動力は2番車に伝わり3番車に伝えていきます。(2番車に分針が付き、1時間で一回転します。)→3番車は仲介約の歯車で、動力を4番車へ伝えていきます。
ここで、ようやく4番車の登場です。4番車には80もの歯車が切ってあり、ゼンマイから受け継いできた動力を精度の要となる、ガンギ車→テンプと繋いでいきます。4番車の軸に秒針が付き、一分間で一回転します。
4番車が錆びていれば当然、秒針の動きはスムーズに行えません、すごく大切な歯車の一つです。
明日のブログに本日塩水の浸した4番車の様子をご紹介致します。
今日の業務目標
- 午前中は電話連絡の見積優先で作成、ご案内していき、午後からはメールにてご連絡希望のお客様の見積を作成、ご案内致します。
今日の業務スケジュール
10:00 – 12:00 -窓口対応、見積作成。
13:00 -休憩をいただきました。
14:00 –15:00 -見積の作成、電話対応。
16:00 –19:00 -見積作成。
あすへの引き継ぎ事項
- 4番車をモニター下で管理しているので、忘れないよう、観察。
- 工房に確認を取る見積優先で、ご案内。
日報作成時間
20:00- 21:00
日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。
私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。
▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。
株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。
いま、この「時計修理の日々」は、月に3万ものアクセスを獲得しております。日に直すと1000件近くございまして、圧倒的な数字でございます。これは株式会社修理工房が持っているウェブサイトの中でも、だんとつに多く、そして比例して問い合わせの件数も多いものであります。継続は力なり、と言われていた通りの成果にございました。
私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。
私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。
2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同
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