修理工房の近藤でございます、本日もたくさんのお問い合わせ、誠にありがとうございました。

本日は、お時計のバネ棒についてお話をさせていただきたく存じます。宜しくお願いします。

今日のお写真【バネ棒】

皆様がご愛用のお時計にも、バネ棒と呼ばれるピンが使われているかと存じます。
※モデルにより異なりますが、ほとんどのお時計に採用されております。

バネ棒は、主にお時計のケースとベルト(ブレスレット/ストラップを含む)を取り付ける為に使われている事が多く、取り付けられているイメージがなんとなく湧いてくるかと存じます。

このバネ棒はステンレス製が基本でございます。
(金無垢のお時計などで稀にバネ棒まで金無垢ということもございます)

両端の爪が引っかかる部分が内側に可動することで、一時的にバネ棒の全長を縮める事ができます。この縮む可動域を利用して、ベルトにバネ棒を通し→お時計本体にベルトとバネ棒をはめ込み→バネ棒を縮ませ→バネ棒を取り付ける穴に位置を合わせ→確実にベルトを取り付けます。

取り付けには、バネ棒外しと呼ばれる専用の工具を使用します、この工具を使わないと基本的には外したり、はめ込んだりすることはできかねます。また爪楊枝やマイナスドライバーでバネ棒外しの代用をされる方もお見えになりますが、お時計を傷つけてしまう要因となります為、専用のバネ棒外しでの脱着をお勧めしております。

バネ棒は、各ブランドにより、太さや形状が異なります。ケースが円形に近い形のお時計はカーブしているバネ棒が使用されておりましたり、ダイバーズウォッチは、強度が求められる為、一般的なバネ棒より2倍近い太さとなっていたりと、名前は同じバネ棒でも、種類は様々でございます。

バネ棒は、ただ内部にバネが入っており、両端の爪を押し出している単純な構造の棒ですが、長らくお時計をご愛用されますと汚れがたまり腐食を起こしたり、磨耗することで強度が低下したり、また固着してしまい爪が内側に縮まずベルトが外せないということもあります。固着している場合は、バネ棒を破損させて除去する方法が唯一の方法です…

ベルト交換をされる際などに、バネ棒の状態を見て頂き、劣化しているようでしたら、交換をお勧め致します。バネ棒はただの棒ですが、お時計とベルトを取り付けている大切な部品の一つです。バネ棒が破損してしまったら、お時計の落下にもつながります。

交換をご希望の場合は、採寸から取り付けまで行わせて頂きます、窓口にはある程度の在庫を取り揃えております為、是非ご相談ください。

 

今日の業務目標

・見積りを25件ご案内します。

・必要資材の発注

今日の業務スケジュール

10:00 –窓口にてお時計をお預かり致しました。
11:00 –お時計の修理の見積もりをメールにてご案内致しました。
12:00 –休憩を頂きました。
13:00 –お時計の修理の見積もりをメールにてご案内致しました。
14:00 –窓口にてお時計をお納め致しました。
15:00 –窓口にてお時計をお預かり致しました。
16:00 –必要資材の発注を行いました。
17:00 –打ち合わせを行いました。
18:00 –お時計の修理の見積もりをメールにてご案内致しました。
19:00 –日報の作成

あすへの引き継ぎ事項

・見積りを25件ご案内します。

・必要資材の発注

日報作成時間

20:00 – 20:30

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この日報は、 近藤【時計修理工房】が執筆しました。

初めまして、時計修理工房 店長の近藤と申します。何卒宜しくお願い致します。 私は、見積りを整え、お客様にご案内する業務を中心に、大切なお時計をより安心してお任せ頂けるよう、実績やサービスの向上に努めております。 修理の不明点などございましたら、工程を事細かく説明を致しますので、お問い合わせください。 また、愛知県名古屋市の本社窓口に在籍しておりますので、窓口にいらした際には是非直接ご挨拶させて頂ければ幸いでございます。 お時計がお好きな男性のお客様は、お車がお好きな方が多くいらっしゃいます!私もその一人でございまして、休日は趣味の車を車庫から引っ張り出し走りに繰り出す事も…。 お車がお好きなお客様は、大切なお時計のお話と共に、ご愛車のお話も是非お聞かせ下さい。

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株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

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私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同