修理工房の近藤でございます。本日もたくさんのご来店誠にありがとうございます。
本日は、お時計の部品をご紹介致します。宜しくお願いします。
今日のお写真【香箱、角穴車、コハゼ】
リューズを回してゼンマイを巻き上げますが、いくら回しても感覚が無い症状や、
巻き上がっている手応えがある時と、無い時がある。この症状は、コハゼの不良かもしれません…
コハゼは、ゼンマイが収まっている香箱と呼ばれる歯車の上にセットされる、角穴車を逆回転しないように
押える部品でございます。コハゼの形状はお時計の仕様により様々ではございますが、写真の様に棒状の物や、
円板状の形をしたものもございます。お時計のゼンマイを巻き上げる度にパチパチと角穴車の歯を押える為、
長年お時計をご愛用頂いておりますと磨耗や振動によりコハゼを止めているネジが緩んでしまったり、
経年的劣化(金属疲労)が原因で折れてしまうという事も少なくありません。
コハゼが不良を起こしますとゼンマイ切れと同じ症状が現れます。
角穴車の逆回転しない様に存在するコハゼがなくなりますと角穴車が逆回転をします。
また角穴車が逆回転をしてしまいますと連動して香箱も逆回転を始めます、
香箱の中にはゼンマイが収まっているので、巻き上げたゼンマイは逆回転することにより、ほどけてしまいます。
同時にゼンマイの巻き上げが一切効かなくなるので、動作が停止し、ゼンマイを巻き上げる感触は
ゼンマイ切れと同じ様に手応えがなくなります。
症状の改善方法は部品の状態により様々でございまして、
単純にコハゼの外れでございましたら、修正で修理可能でございますが、磨耗や破損が原因でございますと
部品の交換が必須でございますし、部品の交換をしますと一部分の部品が新品になりますので、
お時計内部の部品の微妙なバランスや間隔を整える為にもオーバーホールをご提案致します。
最近オーバーホール+ゼンマイ交換をしたのにゼンマイ切れの症状が現れたり、
ゼンマイが巻き上げられなくなる時がある場合はコハゼの不良かもしれません。
上記の様な症状でお困りのお客様は、修理のお力になれるかもしれません、
是非、私近藤まで、お問い合わせくださいませ。
今日の業務目標
・見積りを25件ご案内。
今日の業務スケジュール
10:00 -お時計の梱包を開封し、データ入力、状態確認を行いました。
11:00 –12:00 -お時計の修理の見積りを作成しました。
13:00 -休憩をいただきました。
14:00 –16:00 –
17:00 -お時計の修理の見積りを作成しました。
18:00 -職人に部品について質問しました。
19:00 -お時計の修理の見積りを作成しました。
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内。
日報作成時間
19:00
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