時計修理工房の柴野でございます。
本日もたくさんのご来店・ご依頼を誠に有り難うございます。
さて、本日は オメガ(アンティーク)のオーバーホール、
風防交換、針交換、文字盤リダン、
純正リューズ・巻真交換修理をご紹介させていただきます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
今日のお時計【 OMEGA 】
ご郵送にてお預かりしましたのは、
オメガのアンティーク。
60年以上前のお時計でございます。
シンプルな二針の小ぶりなレディースウォッチ。
ギョーシェ彫りの文字盤に
立体的なデザインインデックス。
華やかで可憐なお時計でございます。
お客様のご要望
ガラスが外れた時に針も紛失。
形見の時計です。
できれば文字盤新仕上げ希望です。
一度リューズを交換したようですが、
あまりにも大きいので、
バランスの良い小さいものに交換してください。
お時計の状態
お時計を拝見しましたところ
風防が無く、内部は機械油の劣化や乾き、
微細な粉塵などの異物混入がございます。
針は長針が無く、リューズは大きく平たい社外製。
経年変化により文字盤の変色が進んでおりました。
修理のご提案
純正の針と文字盤のお探しをさせていただきましたが、
メーカーでもモデルが古くデータが残っていないため、
元々どういうモデルであったか不明とのことでした。
そこで、規格が合う、似たデザインの社外製の針をご用意し、
リューズにつきましてはオメガ純正の代替リューズと巻真の交換、
合わせて文字盤リダンとオーバーホールのご提案をさせていただきました。
文字盤のリダン仕上げは、
劣化や変色をしてしまった文字盤の修復に最適な修理でございますが、
完全にオリジナルに戻るわけではございません。
また、数ヶ月の長い納期をいただくことになります。
修理完了
メールにてすべて修理進行いただき、
内部機械を全て分解し、
文字盤はリダン仕上げのため専門の職人に任せます。
内部の劣化した機械油や汚れ、
微細な塵埃を丁寧に除去を行い、
その後、お時計内部の部品同士の
摩耗を減らすための新しい油を、
各部品に慎重に適量を挿し直しながら、
各種交換部品の取り付けや
仕上がった文字盤の取り付け、
組み直し作業が行われました。
4ヶ月ものお時間をいただきましたが、
部品交換とリダンで、お時計が美しく蘇りました。
明日の最終チェック後、完了のご報告が出来る見込みでございます。
オーバーホールを行わせていただきましたお時計につきましては
1年間の動作保証がございます。
この度は大切なお時計をお預けくださり、
誠にありがとうございました!
【お見積もりにつきまして】
現在、大変多くご利用いただいておりますため、
お時計をお預かりしましてからお見積りまで最大で2〜3週間のお時間がかかります。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「オメガのお時計は、【オメガのための修理工房】のページでも受け付けております。」
より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
https://watch-repair-omega.com/
今日の業務
窓口でのお引き取りのお時計の準備。電話応対。
本日発送しますお時計の伝票発行、発送準備。
職人から届きましたお時計の仕分け作業。
修理完了しましたお時計の最終チェック作業、修理報告書作成。
お電話とメールにて修理完了しましたお時計お渡し・発送のご連絡。
お見積もりの作成、お客様へメールにてご連絡。ほか
日報作成時間
20:00 – 20:35
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