１日で錆びてしまう時計部品。

修理工房の近藤です。本日もたくさんのご来店、誠にありがとうございます。

本日は、早速昨日の４番車の状況を、ご報告致します、宜しくお願い致します。

今日のお写真【錆びた部品】

少し汚れたお写真で申し訳ありません。昨日紹介致しました、４番車の様子です。
昨日のブログはこちら→４番車の役割。

本日、数件ご案内した４番車の交換…そのほとんどが錆びのため、交換が必要な状態でした。
中に水分が入ってしまったお時計の、裏蓋を開けると、酸素に反応しみるみる錆びていく様子が見られると、職人の工房にて教えて頂きました。本日は、お時計の部品に水分がどれほど影響を与えてしまうのか、見ていただきたく、４番車を塩水に浸して一晩様子を見ようと思います。

食塩水に数時間浸し、乾燥させました。午前中は部品に油が残っているおかげか、あまり様子が変わらなかったので、しっかり油を拭き取り、再度食塩に浸し様子を見ていると…すぐに錆始めました。
油がしっかり付着していたことから、擦ればなんとか綺麗になる錆でしたので、再度ご使用頂けます。

昨日紹介致しませんでしたが、同時に油の切れたムーブメントも、食塩に浸して様子を見ていました。
ムーブメントは、本日出勤した時点で、いたるところに錆が見つかり、修理の手立てが見つからない状態でした。

この錆の観察から見て取れることは、しっかり機械油が行き届いているお時計は、水分が入ってしまっても、すぐ修理にお持ち込み頂ければ、部品交換をせず、オーバーホールのみで、お直し可能かと存じます。

油が切れてしまっているお時計に、もしも水分が入ってしまったら…
部品交換どころか、再度時を刻むことが、実現できないかもしれません。

メンテナンスにて油の挿し直しは、とても大切です。
最近メンテナンスをしていなく、少し遅れが出ているような気がするお客様、
もしかするとお時計の油切れかもしれません。早めにご愛用のお時計、労ってあげてください。

今日の業務目標

• 窓口のご予約に余裕が見受けられるので、いつも以上に落ち着いて接客する。
• 見積の作成、ご案内優先に業務を進める。

今日の業務スケジュール

10:00 – 13:00 -窓口対応、電話対応、見積整理。
14:00 -休憩を頂きました。
15:00 –17:00 -見積のご案内。
18:00 -会議。

あすへの引き継ぎ事項

• １０月も終盤に近づいていきます。早めの行動で、お客様をお待たせしないように見積作成、進めていきます。

日報作成時間

21:00