修理工房の近藤でございます。本日もたくさんのお時計をお任せ頂き、誠にありがとうございます。
本日は、磁気が及ぼすお時計の症状をご紹介致します。よろしくお願いします。
磁気の影響
お時計は多くの金属部品が組み合わさって1つの機械になっている事は言うまでもありません。
部品の形も様々で、歯車をはじめ、棒状のレバーの役割をする部品や、土台となる地板、人口ルビーや、ネジ、本当に多くの部品がございます。
それらの部品は、主に電子機器から発生される磁気の影響を受けてしまう事が多く、お時計の動作の停止や、遅れ、進みといった動作に直接関わる症状を引き起こしてしまいます。
そのような場合は、磁気抜きと言う作業を行う必要がございますが、症状の重さにより作業の工程が異なります。
磁気を抜く為の装置がございました、その装置にお時計を当て、ボタンを押してお時計を装置から遠ざけるだけで、磁気を装置に引き寄せ、お時計から磁気を除去します。
磁気は金属部品の先端に集まる習性がございます為、リューズ側から磁気を抜く事が多いです。
以上は、軽度の磁気の混入の場合でございますが、重度の場合は、オーバーホールを行い、部品1つ1つ丁寧に磁気抜きを行う必要がございます。
磁気の影響は、部品を磁化させてしまいます為、精度をつかさどる部分の動きを邪魔してしまい、結果動作不良の症状がおきます。
最近では、耐磁ケースと呼ばれる、磁気の影響を受けにくい素材でできたお時計が開発されたり、使用される部品の素材を磁気の混入しにくい部品で作成する事で、磁気に対応していく措置が取られております。
そもそも磁気はどこからやってくるのかと言いますと、電子レンジや、スピーカー、スマートフォンなどの身近な機器からの混入が多く、現代では磁気を発生させない部品の方が少ないほど、難しい問題がございますが、機器から10cm以上離せばほぼ影響はないと言われております為、お時計を腕から外された際などに気をつけてあげるだけで全然違います。
時には磁気ブレスレットなどと同時にお時計を腕に装着してしまうことで、大きな不具合が出てしまう事もございます。
いくら気をつけていても、現代では磁気の混入してしまう事もございます為、不具合を感じましたら、磁気の混入を疑い、お近くの時計修理店に点検を依頼されても良いかもしれません。
お時計が完全に磁化してしまいますと、大掛かりな脱磁が必要でございます為、定期的に検査をして大事に至らないようにすることをおすすめ致します。
今日の業務目標
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
今日の業務スケジュール
10:00 –お問い合わせのメールに返信致しました。
11:00 –見積りを整え、ご案内致しました。
12:00 –ホームページのお問い合わせ数を解析し、会議資料の作成。
13:00 –休憩を頂きました。
14:00 –見積もりを整えました。
15:00 –見積もりのご案内。
16:00 –職人にお時計をお任せ。
17:00 –窓口にてお時計をお納め致しました。
18:00 –見積もりを整え、ご案内しました。
19:00 –日報の作成
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
日報作成時間
18:00 – 18:00
19:00 – 19:00
20:00 – 20:00
21:00 – 21:00
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