時計修理工房の近藤でございます。
本日もたくさんのお時計をお任せくださり、誠にありがとうございます。
本日は、ロレックス・GMTマスターⅡのオーバーホールをご紹介致します。
宜しくお願いします。
今日のお時計【ROLEX】
窓口にてお預かりしました、K様のロレックスのGMTマスターⅡでございます。
大切なお時計をお任せくださり、誠にありがとうございました。
この度は、ご購入から5年経過したとのことで、
メンテナンスのオーバーホールの、ご相談をくださり、
お時計を検査させて頂いたところ、ゼンマイ交換、ローター真交換を伴う、
機械のオーバーホールが必要でございました。
意外にも定期的なメンテナンスを実施なさらない方が多くいらっしゃいますが、
先延ばしにしますと、お時計のコンディションは悪くなってしまいますので、
5年前後でメンテナンスをご希望なさるのは大変良いご判断と存じます。
ゼンマイは、香箱と呼ばれる歯車に巻かれて収まっています。
ご使用に伴い、巻き上げられ、解け、という動作を繰り返しますので、
平均して8年前後で切れることがあります。
汚れの発生、持続時間の低下、次のメンテナンスの時期までに切れますと、
再度オーバーホールを伴う、ゼンマイ交換が必要になるため、
この機会に交換をご提案させていただきました。
ローター真と呼ばれる部品は、自動巻きを行うために、ぐるぐると回転する、
ローターの中心に取り付けられている部品でございます。
腕に装着していますと、常に回転する為、機械油の消耗が激しく、
摩耗して、巻き上げ効率が悪くなることもございます。
この度は、機械油が劣化、減少し部品を保護できない状態になった為、
錆が発生し、さらに状態が悪くなっていましたので、交換が必要でした。
ロレックスのお時計に良く見受けられる症状でございますので、
特段ご使用方法に問題がある等の心配はございませんが、
ワインディングマシンと呼ばれる、自動巻きを行う機械に入れて、
保管されているお時計にも多く見受けられる症状でございます。
ワインディングマシンはお時計を複数本ご所有の方には、
必須のアイテムと存じますが、意外にも機械油を早く減少させてしまう、
ネガティブなアイテムに変わる場合もございますので注意が必要です。
上記でご説明しました部品の他に、パッキン類の交換を行っております。
オーバーホール工程にて、機械を分解洗浄、再組み上げ、精度の調整、
最後には防水検査を実施し、問題ないことを確認いたしました為、
先日完了のご報告をいたしました。
お任せいただきましたお時計は、発売より日が浅いため、
現在ではまだお任せいただくことの少ないモデルでございます。
ブラックとブルーのコントラストが大変美しく、セラミックのベゼルは、
退色しにくいため、いつまででも綺麗な状態でご愛用できると存じます。
外装の小傷が気になるようでしたら、
研磨仕上げを実施することで、新品時のように改善することも可能ですが、
思い入れがあるお時計と存じますので、しばらく残して置くのも良いでしょう。
この度は大切なお時計をお任せくださり、誠にありがとうございました。
オーバーホール後は、1年間の動作保証がございます。
実際に腕に装着していただき、遅れが発生する、進みすぎる。
などの違和感や、不具合がございましたらお申し付けください。
今一度お預かりして、調整などの対応をさせていただきます。
末長くご愛用くださいますよう、お願い申し上げます。
「ロレックスのお時計は、【ロレックスのための修理工房】のページでも受け付けております。」
より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
https://watch-repair-rolex.com/
今日の業務目標
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
今日の業務スケジュール
10:00 –窓口にてお時計をお預かり致しました。
11:00 –お時計の修理の見積もりをメールにてご案内致しました。
12:00 –休憩を頂きました。
13:00 –お時計の修理の見積もりをメールにてご案内致しました。
14:00 –窓口にてお時計をお納め致しました。
15:00 –窓口にてお時計をお預かり致しました。
16:00 –必要資材の発注を行いました。
17:00 –打ち合わせを行いました。
18:00 –お時計の修理の見積もりをメールにてご案内致しました。
19:00 –日報の作成
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
日報作成時間
21:00
修理工房 近藤へのご相談はこちらから
コメントを残す