こんばんは、椙山でございます。昨日の日報は、あまりにも内容のないもので…大変失礼いたしました。ここに深く陳謝いたします…

あたりは真っ暗でございますね…写真は、先ほどお散歩をいたしまして、その際に撮った堀川でございます。もはや那古野でも時計修理工房でもなんでもありませんが…那古野と丸の内を隔てる堀川にかかった「中橋」という橋から撮ったものでございます。すぐ南の「桜橋」が写っておりますね。私椙山は、原付きでこの桜橋を渡って帰ります。

今日のお時計(?)【グッチ】

本日も、思い出話でございます。なにぶん、時計修理工房の業務に深く関わることがございませんので…あ、毎日遊んで暮らしているわけではございませんので、そこはご容赦いただけますと幸いです!

今回は私椙山が、時計修理工房の業務に携わって間もない頃の、様々なことが不慣れだった時の、めちゃくちゃ怒られた記憶でございます。

お時計が到着した時の連絡、お見積りの連絡を担当する者と、修理が終わった時の連絡、修理に対するご質問・ご相談をお受けするのは、同一人物とは限りません。先輩がお見積りや修理の完了の連絡をさし上げた一宮市のT様からのお電話を私が受け、

ガラスの交換をしてもらったんだけど、厚みもカーブも違うぞ…これ見積りの時に聞いてなかったんだけど、どういうこと?

と怒り口調でご質問を頂きました。

T様のお時計がどのようなお品物なのか、どのような修理やどのような経緯で修理を行ったかを把握していなかった私は、「さようでございますか…」と申し上げてしまい

さようでございますかじゃねえぞコラ!

とお叱りを受けました…開口一番に謝罪もできず、ただただ動揺して不信感を煽ってしまう結果になったと、本当に反省しております。

お見積りを担当した先輩がお電話でご案内した際に、ガラスの形状をきちんと伝えていなかった様子でございました。その後は先輩から謝罪のご連絡を差し上げ、元々ついていたガラスが特殊な形状のため、作成をご案内できなかったこと、代替品でも同じようなカーブのものがどうしても用意出来ず、たまたま規格の合うガラスがあって交換を行えたことをお伝えしてご納得いただきました。

お勤め先がお近くでしたので、先輩とともに直接謝罪をしに訪問いたしましたところ、

怒鳴ってしまってごめんなさいね!

そう仰っていただいた時の安堵感は今でも忘れられません。

どのお時計も、お客様との様々な、かけがえのない思い出があり、金額では勘定のできない、とても大切なものでございます。私どもにとってもそうですし、お客様にとってはなおさらのこと。ただでさえ大切なお時計がお手元から離れて不安なお気持ちが募っているのに、戻ってきた時に見た目や使用感が変わっていると安心してご使用いただけないですし、悲しい気持ちになるのも至極当然のことでございます。

お見積りでは、どのような修理をおこなうか、なぜそのような案内になるのか、修理後にどのような注意が必要か、どう変わるかを、しっかりと説明しなければなりません。

修理の内容やお時計のコンディションによっては、なにも変わらず、新品同様の感覚で御使用頂ける仕上がりになることもございます。修理が、必ずしも万能の術ではないということを私どもが重々把握せず、正しい案内が出来ないと、いたずらにお客様を不安にさせてしまう結果を招いてしまいます…

私達時計修理工房は、お時計を安心して長くご愛用いただけるための提案ができるように、今後も尽力いたします!

今日の業務目標

  • 行うべきことの優先順位を決めて、イレギュラーな事象が起きても対応できるように構える
    →集荷のある15時までに行うべきことを済ませ、職人さんの工房へ行くという本当に起きたイレギュラーに対応出来ました

今日の業務スケジュール

10:00 – メールでのご相談にお答えいたしました。
12:00 – お昼ごはんは持参の弁当を食しました。キャベツは扱いづらいかもです。
13:00 – 不要なものの廃棄と、資材を置く場所の整理を行いました。
14:00 – 長らくご連絡をいただけていないお客様へお電話をさしあげました。
14:30 – お見積りの文章を作成してご案内しました。
16:00 – 業者様と職人さんに連絡し、予定や今後の対応について打ち合わせいたしました
17:00 – 急遽職人さんの元へ伺うことに。
19:00 – 職人さんの元から持ち帰った修理完了のお品物の、発送の準備と強度の確認を行いました。
20:00 – お散歩いたしました。
21:00 – お客様から感謝のメールが来ているのをちらっと見て、とても嬉しい気持ちでございます!明日も頑張ります!

あすへの引き継ぎ事項

  • 午後は、市外の業者様の元へ伺うために長時間席を外す可能性があります
  • 平野さんと打ち合わせを致します

日報作成時間

20:40 – 21:20

 

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



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この日報は、 椙山【時計修理工房】が執筆しました。

小さい頃から音楽や美術が好きで、それが高じ、大学はデザイン学部に入学。色彩感覚を養ったり、美術史や画像の加工方法を授業で学び、作曲や音響学を専攻する研究室で「図形楽譜」について造詣を深め、「DTM(作曲をおこなうソフトウエア全般)のグラフィカルユーザインターフェース」と「図形楽譜」は、どこでどう関連できるのか、今後どう関連していくか…等について研究しておりました。この大学卒業までの24年間、自分の好きなことにかまけてしまい、他人を思いやる気持ちや信頼を築く大切さを理解できませんでした。時計修理工房で、自分に欠けていたそれらを養わんとばかりに、日々研鑽しております。よろしくお願いします。

椙山【時計修理工房】が綴った日報の一覧はこちら。

私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。

とりあえず相談はこちらから。どのお客様にも、お時計を拝見してからお見積もりをご提供。お見積もりのあと、92%のお客様からご依頼を頂いております。

▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。



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株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

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私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。

私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同