今年の夏も、近年に続き“かき氷ブーム”が起こっておりますね。変わり種のシロップや、果物をダイレクトに乗せたものなど…この時季に一度は召し上がられます方も多いのではないでしょうか。調べてみると、当修理工房から徒歩圏内の場所にも、果物屋さんが提供するオリジナルのかき氷が有名なお店があるそうです。来週、一度のぞきに行ってみようと企てております。窓口へご来店の際に、寄り道をされるのも楽しいものかと存じます。修理のご依頼はもちろんのこと、おすすめのお店のご紹介など、スタッフにぜひお任せくださいませ。
また、8月11日(祝・木)〜14日(日)を夏季休業とさせて頂きます。誠に勝手ではございますが、お電話やメールでのお問い合わせおよびご来店のご対応を致しかねますのでご了承いただきたくお願い申し上げます。修理完了のご報告など、出来る限り事前のご連絡ができますよう努めてまいります。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、お時計の部品についてご紹介致します。
今日のお写真【カレンダー送り車(日送り車)】
皆様の大切なお時計は、日付を表示するカレンダー機能は付いていらっしゃいますか。
書類に日付を書き込む時、電話での通話中に予定を確認する時、誰かに「今日は何日だっけ?」と問われた時。とっさにお時計を覗き込むと、時間のほかに本日の日付を、お時計が知らせてくれるというのはとても便利でございますよね。
しかし、日付表示が加わることで、それを動かす歯車などが通常よりも多くなり、やや複雑な機能を持ったお時計としてより一層丁寧に取り扱う必要がございます。例えば、日付が切り替わる周辺の時刻でカレンダーの早送りを行ってしまいますと、歯車に傷を付け破損し、うまく切り替わらなくなることがございます。これを操作の禁止時刻帯とし、過去にもこの操作により日付がうまく切り替わらなくなってしまった事例をかなり多く拝見しております。とても大切なことですが、ご存知ないお客様も多くいらっしゃるのが事実です。一般的には20時から翌朝4時までの時間帯に時刻を合わせての早送りは禁止とされておりますが、わたくし石川(いしかわ)は職人さんより、午前中いっぱいまでの時刻帯では操作しないほうが良いともうかがっております。
さて、その大切な機能を担うのはカレンダー送り車(日送り車)と呼ばれる歯車です。お写真では金色の歯車にあたります。その名の通り、24時間で一回転し日付を進めます。仕組みとしましては、リューズを引くことにより、ツヅミ車や小鉄車など数個の歯車を伝い、日付や曜日が表示されたカレンダーディスクを回転させます。バネが付いているものは、日付の切り替わる深夜0時ちょうどにカチッと日付を切り替えることが出来ます。表面上では簡単に、さも当たり前かのように日付が動いておりますが、複雑な機構を知れば、繊細さから丁寧に取り扱わなければいけない、ということが分かります。
今日の業務目標
- 本日と明日はスタッフの人数が少ないため、お電話や窓口、職人さんのご対応など各スタッフが協力し合い分担します。→お客様をお待たせすることの無いよう、スムーズなご対応を心掛けました。また、本日は多忙な時間帯は少なく、トラブルもなく平和に終業致しました。
あすへの引き継ぎ事項
- 平日最終営業日のため、修理を完了したお時計のお納めのため、作業に尽力致します。
日報作成時間
19:00 – 19:40
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