時計修理工房の近藤でございます。
本日もたくさんのお時計をお任せくださり、誠にありがとうございます。
本日は、カルティエの電池交換、磁気抜きをご紹介致します。
宜しくお願いします。
今日のお時計【Cartier】
ご郵送にてお預かりしました、カルティエのお時計でございます。
ご検討くださり、誠にありがとうございます。
この度は、電池交換と磁気抜きをお任せくださいましたため、
実施致しまして、本日完了致しました。
電池交換は、なんとなくイメージが付くと存じますが、
【磁気抜き】は如何でしょうか…
磁気というのは、電子機器などから発生する、磁石の作用のことであり、
要するに引き寄せる、引力とお考えいただければと存じます。
他種多様な機器より発生しているのですが、この磁気がお時計に滞留しますと、
動作が遅れたり、進んだり、停止してしまうこともございます。
主に、歯車の先端や、リューズの先端、ベルトのピンなどの、
尖った部分に滞留することが多く、混入しますと自然には抜けません。
目で見えるものではございませんので、滞留しているかも判断がつかないかと…
わかりやすい判断方法としては、方位磁針にお時計を近づけ、
方位磁針の針が北の方向を指さなくなりましたら、滞留していると言えます。
脱磁方法は、磁気を発生させる専用の装置にお時計を付け、起動させます。
その装置からは時期が発生しますが、その力を利用して、
お時計に滞留する磁気を引き寄せ、その作業中にお時計を装置から離し、
装置を停止させます。
そうしますと、お時計に滞留している磁気は吸い寄せられ、抜ける。
このような仕組みで除去を行います。
強力な磁気は、部品毎に行う必要がございますので、オーバーホールなどの、
メンテナンス作業を行う必要もございますが、ほとんどは外装から、
除去することが可能です。
また、あまりにも強い磁気が混入していますと、
お時計の一部が磁石に変わってしまい、【永久磁石】へと変化していますと、
いくら作業をしても改善はできませんので、部品そのものの交換が必要です。
(一年に1回か、2回しか見ない稀な症状でございます。)
電池交換及び、磁気抜きにて、快調に動作していますので、
T様のお時計は、そのままお納めさせていただきます。
長らくお時間をくださり、ありがとうございました。
弊社はカルティエのお時計の修理も承っておりますので、
お悩みがございましたら、是非私近藤まで、お問い合わせください。
「カルティエのお時計は、【カルティエのための修理工房】のページでも受け付けております。」
より専門性の高い情報を記載しておりますので、是非ご覧ください。
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今日の業務目標
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
今日の業務スケジュール
10:00 –お問い合わせのメールに返信致しました。
11:00 –見積もりを整え、ご案内致しました。
12:00 –お問い合わせデータを元に会議資料を作成しました。
13:00 –休憩を頂きました。
14:00 –見積もりを整え、ご案内致しました。
15:00 –担当の職人に修理状況の確認を行いました。
16:00 –窓口にてお時計をお預かりしました。
17:00 –会議に出席しました。
18:00 –見積もりを整え、ご案内致しました。
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
日報作成時間
20:00
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