本日もご来店、お問い合わせをいただきありがとうございました。
〜10月休業日のお知らせ〜
10/9(祝・月)は祝日につき、終日お休みさせていただきます。
ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
尚、ホームページからのお問い合わせは随時受け付けていますが、お返事は翌日以降とさせていただきます。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、職人さんより教わったお時計の部品についてご紹介致します。
今日のお写真【お時計の内部機械の様子】
お客様よりもっとも頻繁にいただくお問い合わせであり、また職人により様々な説の回答が存在するテーマでございます。
「オーバーホールはどのタイミングで行うべきですか?」
販売店などで謳われるように、きっちり3〜5年に一度のペースで行わねばならないのでしょうか?もちろん、現在のお時計の健康状態を知るためにも、また防水機能などの点検においても、定期的なオーバーホールは有効であることは間違いございません。
しかし、神経質になりすぎるのも宜しくはないものです。作業には裏蓋を開ける精密な作業・・・万全を期してあたっても、分解をすることで部品の破損や摩耗が進行したり、傷が増えてしまう可能性も否定はできません。
オーバーホールとは、ただ分解をする作業ではございません。気の遠くなるような数百個もの極小部品の分解〜点検、検査〜洗浄〜注油、修理〜組み上げ〜精度調整〜実装テストを実施し、本来のお時計の機能を正常に発揮させるまで修復する作業でございます。
では、なぜオーバーホールが必要といわれるのでしょうか?
機械内部の歯車やパーツには、お時計により適切な箇所に注油が施されます。部品同士が円滑に動くよう、適切な量を職人が見極めて挿します。お時計により異なりますが、この機械油が3〜5年で乾きだしてしまいます。すると、部品同士の摩耗が進み、お時計の動作に不具合をきたしてしまうのです。お時計の使用に関わらず、乾燥は進みます。機械油が固着し、リューズ操作の際などに混入した小さなホコリなども汚れとなることから、これらを洗浄し、きれいにするオーバーホール作業が必要となるのです。
定期的に裏蓋を開けて内部の状態を見ることは良いことです。お時計を愛用されるみなさまが大切にお手入れされたいお気持ちもとてもよく理解いたします。
ただ、必ずしも”早めの”オーバーホールが必要とは限りません。
水が入ったかもしれない、時刻が遅れだす、動作する時間が短くなった、部品が外れたような音がする・・・その時に、初めてオーバーホールが必要であるという判断になることもございます。
気になる症状が現れたそのときは、ぜひ一度ご相談くださいませ。
・機械油が乾きだし、不具合が出始めるのは3〜5年。しかし、必ずしもオーバーホールが必要とは限りません。気になる症状があれば時計店へご相談を。
今日の業務目標
- 昨日営業時間外〜本日営業時間内にいただいた、すべてのお問い合わせのメールにご対応いたします。→完了いたしました。
あすへの引き継ぎ事項
- 月曜は祝日のため休業となりますので、土曜営業日のお客さまご対応と並行し、メールでのご対応等やり残し作業の無いように時間配分に気を配って行動します。
日報作成時間
17:50 – 18:20
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