本日もご来店、お問い合わせをいただきありがとうございました。
〜店休日と年末年始営業日のお知らせ〜
今月23日(祝・土)は店休日とさせていただきます。
また、本年の営業は12/28(木)13時までとなります。窓口へのご来店、お問い合わせは来年1/5(金)の営業開始より順次ご対応いたします。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、オーバーホールについて一部ご紹介致します。
今日のお時計についての話【オーバーホール】
「オーバーホール」は分解洗浄などとも呼ばれ、お時計のメンテナンスとして必要なものとされております。ただ分解をするだけではなく、内部で起こっている部品の不具合や破損なども調べることが出来たり、また調子をととのえることが出来たりと、ご愛用のお時計を今一度しっかり見つめなおす機会となります。
手順と致しましては、大きく分けて「①分解」「②部品の洗浄」「③注油・組み上げ」でございます。
まずは裏ぶたを開け、ケースからムーブメントを取り出します。ムーブメントから針と文字盤を取り外し、時計機構の部品分解を行い、更にカレンダーや針の機構も分解します。
機械式タイプであれば、3針のシンプルなタイプのお時計にはおよそ100個ものこまやかな部品が使われております。お米の粒よりも小さな部品たち、その一つ一つの分解に相当な集中力を要する、熟練の作業でございます。
分解した部品は、専用の金属製バスケットに入れ、洗浄機にかけられます。汚れが取れにくい場合には手洗いをすることも。
きれいになった部品は再度、適切な箇所に適量のオイルを挿しながら、組み上げられることとなりますが、組み上げ後にたしかな動作と精度をもって作業を完了しなくてはなりません。そのため、基本機構を組み上げ、お時計としての作動が出来るようになった時点で何度も精度を測ることとなります。時刻を刻むのに遅れや進みがでないか、きちんと作動しているか・・・重要な検査であるからこそ、確認するためにお時間を要することもございます。また、カレンダーや自動巻機構を組み立て、文字盤と針を取り付けます。このときにも、針の位置や取り付けの順番に細心の注意をはらいます。針が外れてしまう、また接触してしまうことのないよう慎重に取り付けなくてはなりません。せっかく内部をきれいにしても、作業中にホコリが入ってはならないため、気をつけながら都度除去致します。組み上げ後にも、もちろん動作の点検を実測しながら、数日以上行います。
オーバーホールにはなぜ長い時間がかかるのか。職人ではない私たちからすれば、途方もなく思えるこの工程、たび重ねる検査に理由がございます。
きれいになった、あるいは動作をするようになったお時計をいち早く身に着けたい!というお客様のお気持ちに応えることが出来るよう、職人さん方は日々奮闘してくださっております。
今日の業務目標
- 昨日営業時間外〜本日営業時間内にいただいた、すべてのお問い合わせのメールにご対応いたします。→お問い合わせ内容について工房確認中につき、一部ご対応できておりません。申し訳ございません。あす早急にお客様へご連絡を差し上げます。
- 窓口に郵送で到着したお時計、ご来店頂きお預かりしたお時計の受付業務を行います。→データ入力、お客様へのお時計到着のご報告、どの職人さんに持ち込むかの検討を16件分完了しました。
日報作成時間
20:45 – 21:34
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