オシドリとは？

今年の夏一番に暑いのではないかと思うほど、本日の名古屋市は非常に強い暑さでございましたね。沖縄県よりも気温が高い日が存在することに今さらながら驚きます。一歩外に出れば熱帯の国のよう。外出の際は腕時計が欠かせないかとは思われますが、強い日差しで熱を強くこもらせることや、お時計の接する腕元の汗はときに破損や故障の原因となります。どんなに気をつけてもこの暑さでは・・・と、お困りの際にはご相談くださいませ。
また、8月11日（祝・木）〜14日（日）を夏季休業とさせて頂きます。誠に勝手ではございますが、お電話やメールでのお問い合わせおよびご来店のご対応を致しかねますのでご了承いただきたくお願い申し上げます。修理完了のご報告など、出来る限り事前のご連絡ができますよう努めてまいります。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、お時計の部品についてご紹介致します。

今日のお写真【オシドリ】

本日ご紹介するのは、オシドリという部品でございます。
お米の粒ほどの大きさで、その名の通り「仲良しな夫婦」に例えられる、鳥のオシドリに形が似ていることからついたユニークな名前の部品です。お時計の部品のなかでも、ひげゼンマイに次ぐ可愛らしいネーミングかと存じます。どうでしょう、水面に浮かぶ可愛い鳥のシルエットに見えてはきませんでしょうか。
このオシドリというのは、可愛らしい鳥さんの形をしておりますが、リューズに関係する重要な部品の一つでございます。オシドリが、リューズをお時計内部へと繋ぐ巻真（まきしん）の溝に入ることで、巻真の位置を固定しております。つまり、時刻を合わせる際などに必ず触るリューズ部品を動かすために働く、縁の下の力持ち的存在でございます。
また、時刻を合わせる時にはリューズの切り替えスイッチの役割としても活躍しております。どのようなお時計にもなくてはならない存在ですございますね。
オシドリが破損などで不良を起こすと、リューズ操作などに支障をきたしてしまいます。鳥さん（に似たオシドリ部品）が大切なリューズを支えていると思うと、リューズの操作も雑には出来ませんね。

今日の業務目標

• 今週は木曜日より夏季休業となってしまいますので、できるかぎり滞り無く業務が行えるよう調整致します。→本日修理を完了したものは丁寧かつ素早く最終点検を行い、お納めの準備に努めました。

あすへの引き継ぎ事項

• 引き続き、修理を完了したお時計のお納めに尽力致します。
• 19791のお客様にお見積りを早急にご報告致します。

日報作成時間

18:50 – 19:12