今週の平日営業日も無事終了いたしました。多くのお客様のご来店、お問い合わせをいただきありがとうございました。あっという間に11月も末でございます。来たる12月は「師走」の字のごとく、師も走り回るほどめまぐるしく、さらなるスピードで駆け抜けていってしまいそう。お客様との日々の出会いを楽しみながら、気を引き締め、一日一日を大切に過ごしてまいりたく存じます。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、お客様からよくご質問いただく事柄につきましてご紹介致します。

【防水機能の見分け方】

ご愛用のお時計は、ご購入の際なにを基準に選ばれましたか?
デザイン、機能性、ブランドなどそれぞれのお好みやスタイルに合わせ、たくさん悩まれて選び抜いたり、はたまたビビッときた運命の一本を見つけたり。お仕事やご趣味に合わせたときに、防水性を重視されることもございますね。特に、水に触れる職種やダイビング、釣りなどを愛好する方にとっては重要なスペックであることでしょう。

「防水機能のある時計だから、海に入っても大丈夫?」

たしかに、水に強いイメージだけが先行いたします。ただし、防水性にもランクがございます。
たとえば、日常生活防水程度のお時計を身に着けて海に入った場合。海水をかぶってしまったお時計は、その水圧に耐えることができず、内部に海水が入り込みます。その後、ご存知の方は想像するだけで背筋がぞっとしてしまうのではないでしょうか。一日と経たず、海水は金属である部品に赤サビを発生させてしまい、瞬く間に大切なお時計を壊してしまいます。防水とは、その水圧に耐え得ることを示すものでございます。水道水やひとが発する汗などでも、経年劣化などにより防水性の落ちたお時計の場合、破損してしまうこともあるのです。
しかし、外装からではわかりませんし、各所で述べられる防水機能の定義にも解釈のズレがあったりと、わかりづらいところではございますね。実のところ私どもも防水性についてはまだ勉強中でございます。
本日、職人さんとの会話のなかで、簡単な防水機能の見分け方(?)を教えていただきました。

「防水の性能をあらわす単位が、いろいろあるでしょう。
〇bar、〇気圧、〇m・・・『m(メートル)』表示以外は
生活防水の範囲内と思ったほうが良いよ。」

裏蓋や文字盤などに記載されている、防水機能の単位で大まかにイメージができるもの、とのことでございました。たしかに、メートル表示されているものは300m、500mととにかく高水圧に耐えられるダイバーズウォッチをうたっているものがほとんど。対して日常生活防水、または日常生活強化防水の範囲とされるものは5気圧、10barなどと表示されているものばかりでございます。
なるほど、単位で見分ける方法であれば、防水の機能性を簡単に見分け、用途に合わせてお時計を選ぶことが可能です。その数字に大小はあれども、メートル表示でない限りは日常の範囲外でのご使用は控えたほうが良さそうですね。

愛用品のお時計についてよく知ることは、事故や誤った使い方による破損から守ることにつながります。もしも、お水による機能の不具合が出てしまった場合は、その後のご対応の速さがお時計を救います。少しでも気になる症状が現れたら、すぐさまご相談いただくことをお勧めいたします。

今日の業務目標

  • 月末最終の週末に向け、お時計のお納めを行う業務を進めます。→パソコンのセッティングなどがあったため、本日は柴野さん、金子さんにお任せし、サポートいたしました。職人さんの対応や発送業務をメインに行いました。

あすへの引き継ぎ事項

  • 職人さんからの、完了期日についてのご連絡を確認し、遅れが生じる場合にはいちはやくお客様へのご連絡を行います。
  • スタッフの人数が少ないため、窓口でのご対応やお電話でのご対応がスムーズに行えるよう手分けをし、備えます。

日報作成時間

19:20 – 20:00

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながら、弊社の年末年始の営業は、下記の通りとさせていただきます。

12月28日 10〜13時 短縮営業
12月29日〜1月4日  休業
1月5日〜      通常営業

皆様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご容赦願います。

日本全国から時計修理を承っております。
よろしければこちらの「時計修理について」もあわせてご覧ください。



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この日報は、 石川【時計修理工房】が執筆しました。

静岡県出身、現在は愛猫2匹と名古屋市に在住。これまでアパレル・販売業に従事しておりました。 時計修理工房の中では新参者ですので、日々たくさんのお時計に触れることが勉強です。特に、お客様や職人さんと世間話やお時計にまつわるお話しをすることが好きです。お電話でのご連絡や、名古屋市西区那古野のサービス窓口にて、お客様にお目にかかる時にはどうぞよろしくお願いいたします。

石川【時計修理工房】が綴った日報の一覧はこちら。

私たち時計修理工房は、
1日あたり20本以上の時計をお預かりしております。

とりあえず相談はこちらから。どのお客様にも、お時計を拝見してからお見積もりをご提供。お見積もりのあと、92%のお客様からご依頼を頂いております。

▲もし、私たち時計修理工房がお客様のお役に立てるようでしたら、お気軽にご相談ください。ロレックス、オメガをはじめ、無名のブランドの腕時計もできる限りサポートさせていただきます。いつかお客様のお時計を、この「時計修理工房の日々」でご紹介できることを楽しみにして、お問い合わせをお待ちしております。



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株式会社修理工房が、この「時計修理の日々」のブログに取り組み始めたとき、在籍していたスタッフはみな半信半疑でございました。修理の記録、日々の出来事を読んでくださるお客様が、果たしてどれくらいいらっしゃるか。まったく想像がつきませんでしたし、事実、最初の頃は日に数人しかアクセスがなかったのです。それでも続けた結果、劇的な成果を得ております。

いま、この「時計修理の日々」は、月に3万ものアクセスを獲得しております。日に直すと1000件近くございまして、圧倒的な数字でございます。これは株式会社修理工房が持っているウェブサイトの中でも、だんとつに多く、そして比例して問い合わせの件数も多いものであります。継続は力なり、と言われていた通りの成果にございました。

私たち株式会社修理工房は、お客様のお時計の修理、オーバーホールを担います。ブランドはロレックスやオメガなどの王道から、知る人ぞ知るマニアックなブランド、廉価な国産品も対応させていただいております。メーカーで断られてしまったお時計でも、弊社であれば直せる可能性がありますので、(あまり期待はせずに)お問い合わせをお寄せください。

私たちは、お客様のお時計を直すことによって、心にできた傷や綻びをなんとかしたいと考えております。時計は心にあると思う次第です。したがって、私たちは機械を直すのではなく、ひとの心に触れる仕事をしているのだという自負をしております。なるべくお役に立てるように努めて参ります。今後ともどうか、引き続きご愛顧をくださいませ。

2021年6月17日(木)
株式会社修理工房
社員一同