時計修理工房の近藤でございます、本日もたくさんのお問い合わせ、誠にありがとうございます。
今週も猛暑が続く予報でございます為、水分をしっかり取り、体調不良にはお気をつけ下さい。
本日は、ワインディングマシーンについて書かせて頂きます。宜しくお願いします。
今日の写真【ワインディングマシーン】
・ワインディングマシーンとは
この機械は、お時計を回し、自動巻き機構を使ってゼンマイを自動的に巻き上げる機械でございまして、多くお時計をご所有の方を始め、週末のみご愛用のお時計を楽しむ方、またお時計をディスプレイされている方、などなど幅広く需要があるかと存じます。
・特に、多くのお時計をご所有の方
ワインディングマシーンにお時計を入れっぱなしにしている事は、ございませんか?
どうしてもお気に入りのお時計をご使用される機会が断然多いかと存じます。そうなりますと、その他のお時計はワインディングマシーンの中で、来る日も来る日も、回っているかと存じます。
「久々にお時計を取り出して、腕につけたらすぐに止まってしまった…」
と言うお問い合わせが、非常に多いです。
実は、お時計のコンディションによって、お時計を痛めてしまう危険性がある機械なんです…
・解説
お時計には動作を円滑に行う為に機械油が差し加えられております。
この機械油は経年により減少しましたり、時には微妙な湿気の混入により変質する事で、劣化します。
そのままお時計を使用し続けますと、円滑に動作を行わなくなり、遅れなどの精度不良が起こる事もそうですが、内部の部品を保護出来ず、部品が磨耗してしまいます。
ワインディングマシーンは、先ほども書かせて頂きましたが、自動巻き機構を使ってゼンマイを自動的に巻き上げる機械でございます為、マシーン作動時は常に、自動巻き機構を動かします、これは腕を振っている状態と同じ事なのです。お時計の内部で使用されている機械油が劣化し、減少している状態で、マシーンを作動させますと、お時計の自動巻き機構の部品がボロボロに磨耗してしまいます…
その為、コンディションによりましてはお時計を痛めてしまうと、書かせて頂きました。実際にワインディングマシーンでお時計を保管されているお客様のお時計を検査させて頂きますと、自動巻き機構の腕の動きに合わせて左右に回転するローターの動きから、ゼンマイを巻き上げるための一方向回転を得るために、回転方向の切替を行っている切替車が磨耗している事が多く、メンテナンスのオーバーホール時に交換が必須の事が多いです。
・対策
お時計の部品の寿命を長くする為にも、ワインディングマシーンに掛け続ける事は、避けて頂きたく存じます。
お時計は動作させ続ける方が、お時計には良いと言うお話を聞く事も多いですが、私は数々のお時計を拝見させて頂き、お客様よりお話を聞く中で、動かし続けるのは、実は良くないのでは?と存知ます。ちなみに、技術者にも聞いて見ましたが、「お時計は人間と同じで、運動させっぱなしだと、返って傷んでしまう事もある」と教わりました。
大切な事を書き忘れてしまいました為、最後に書かせて頂きますが、お時計のコンディションによって危険性があるというお話でございます。
お時計内の機械油が潤沢な状態の場合は、心配ございません。
その点ご理解下さいますようお願い申し上げます。定期的なメンテナンスを行い、お時計のコンディションを整える事によって、お時計の寿命、部品の寿命は確実に長くなります。
最後になりますが、お時計をワインディングマシーンの中で保管なさっている場合は、一度確認してあげて下さい。
もう既に、部品の磨耗が始まっているかもしれません…もしもお時計に異常があった場合は、私近藤までお問い合わせ下さい。責任を持って対応させて頂きます。
今日の業務目標
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
今日の業務スケジュール
10:00 –お問い合わせメールに返信致しました。
11:00 –見積もりを作成し、ご案内致しました。
12:00 –休憩を頂きました。
13:00 –見積もりを作成し、ご案内致しました。
14:00 –職人に納期の確認し、お客様にご案内致しました。
15:00 –必要資材の発注をしました。
16:00 –窓口にてお時計をお納め致しました。
17:00 –会議資料を作成しました。
18:00 –窓口にてお時計をお預かりしました。
19:00 –見積もりを作成し、ご案内致しました。
あすへの引き継ぎ事項
・見積りを25件ご案内します。
・必要資材の発注
日報作成時間
19:00 – 19:10
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