本日もお問い合わせ、ご来店をいただきありがとうございました。明日より2月を迎えます。暖かくなったと思えば急に冷え込んでみたり、寒暖の差が激しいこのごろでございますね。窓口に到着するお時計や、お客様のもとへお納めするお時計を運んでくださる郵便局員さんも、冷たい風に負けず毎日お時計を届けてくださいます。いつも、お客様の大切なお時計を無事に運んでいただきありがとうございます。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、お時計に付属するベゼルについてご紹介致します。
今日のお写真【ベゼルが特徴的なお時計】
ベゼルが特徴的なお時計といえば、オメガやロレックスなどの回転タイプが付いた、スポーティーなモデルを思い浮かべるお客様が多くいらっしゃることと存じます。
そもそもベゼルとは、風防を取り囲む円状のパーツを指します。シンプルなものもあれば、宝飾を施したもの、細かなタキメーターの数字が記されたものなど、お時計の「顔」をいろどる特徴的なパーツでございますね。
そこで、用途を知り、特におもしろいと感じたのは回転式ベゼル。お時計を愛する皆さまはご存知かと思いますが、回転式ベゼルには両回転タイプと逆回転が防止されたタイプが存在します。オメガのシーマスターやロレックスのサブマリーナに代表されるように、逆回転防止タイプのルーツはダイバーにございます。ダイビング時に、お写真のベゼルの▼を分針に合わせることで潜水ボンベの持続時間を知ることができるのですが、命に関わる計測であるため、誤って残り時間を少なく記録することはございません。なんと素晴らしい機能でしょうか。普段の生活ではなかなかその用法で活躍することは少ないですが、理由を知ると面白いものでございますね。
また、カラーリングやデザインでも差がつくパーツでございます。(過去には特定のカラーでのカスタムをご希望される依頼が殺到したこともございました。現在は承ることが出来ません。。)
そんなベゼルパーツでございますが、ぶつけてしまうことや落下の際に衝撃を受けやすい部分でもあるのです。欠けてしまう、外れてしまう、打痕がついてしまう、逆回転防止タイプのバネが壊れてしまうなどの症例を多く拝見してまいりました。紛失してしまった場合には、基本的にご用意の致しかねる部品ではございますが、バネの修正や研磨仕上げによるツヤ戻し、お取り付けなどを出来るかぎりご提案しております。
ベゼルが気に入っていたのに、とお困りのお時計がございましたらいちど拝見させてくださいませ。
今日の業務目標
- 1月最終日のため、本日窓口にたくさん到着した修理完了のお時計をお客様にお納めする業務に徹します。→お時計の最終点検、お客様への発送のご連絡、梱包など20本以上のお納めのための業務を完了しました。
あすへの引き継ぎ事項
- 金庫内の点検を行います。
- 修理の完了期日が迫っているお時計について工房へ問い合わせます。お客様に早めのご連絡を徹底します。
日報作成時間
20:00 – 20:50
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