本日もご来店、お問い合わせをいただきありがとうございました。
時計修理工房の石川から、本日の時計修理業務をご報告するとともに、職人さんより教わったお時計の部品についてご紹介致します。
今日のお写真【ゼンマイを巻くリューズ】
お客様より、ゼンマイの巻き上げにつきましてお問い合わせをいただきました。
「以前持っていた手巻きの腕時計が
リューズを巻き終わったら、これ以上巻けないようになっていたので・・・。」
大切になさっているお時計のゼンマイを巻く際、巻き終わりを感じられず、不具合なのではないかと心配なさったといいます。
たしかに、手巻きのお時計ではゼンマイを目いっぱいに巻いた際に「ぐっ」と引っかかるような、これ以上巻けないという感触を感じることができます。これより巻き上げようとすればゼンマイが切れる、とわかりやすいサインになります。
しかし、自動巻きの機能を備えたお時計には、この“巻き止まり”がございません。
巻き過ぎを防ぐためのスリップ機能が付いているためです。お客様のお時計も、実は自動巻きのお時計でございました。故障ではないため、一安心でございます。
巻き止まりがないとはいえ、実際のゼンマイの全長には限りがございます。過度のスリップは部品を傷めることとなりますので、目安としてリューズを30〜40回転させて巻く程度がよろしいかと存じます。(お時計の構造により異なります。)
・手巻き式のお時計:ゼンマイの巻き止まりがある。
・自動巻き式のお時計:ゼンマイの巻き止まりがない、巻き過ぎないように注意。
手巻きのお時計なのにも関わらず、ゼンマイの巻きとまりがない場合は、
ゼンマイが切れている場合がございます。
中心から切れるか、それ以外から切れるかで、動作の有無など、症状に違いがございますが、
ゼンマイが切れている場合の多くは、動作が停止してしまうかと存じます。
巻き上げの抵抗も軽くなり、手応えが感じられなくなります。
ゼンマイ切れに関しては、部品の交換が必要でございますが、機械をある程度分解し、
作業を行う必要がございますので、ほとんどの場合でオーバーホールが必要になります。
モデルや、構造にもより料金が異なりますので、リューズや、ゼンマイに起因する症状で、
お困りの場合は是非、お問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。
ブランドや、モデルをお伺いできましたら、おおよそのお見積もりもご案内可能です。
弊社は、愛知県名古屋市西区那古野1-15-18 那古野ビル南館214に、
窓口を構えており、全国対応しておりますので、ご希望のお客様には郵送用、
梱包パックを無料で配送しております。御遠方のお客様も是非ご依頼くださいませ。
今日の業務目標
- 昨日営業時間外〜本日営業時間内にいただいた、すべてのお問い合わせのメールにご対応いたします。→完了いたしました。
- お見積作成に遅れが出ているものがないか、工房および見積担当スタッフに確認致します。→抽出、FAX完了いたしました。工房からのお返事待ち。
あすへの引き継ぎ事項
- 本日営業時間外〜あす営業時間内にいただいた、すべてのお問い合わせのメールにご対応いたします。
日報作成時間
19:50 – 20:12
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